日々の泡・あるいは魚の寝言

2006年04月05日(水) 今年の桜

☆ここ数日、母の体調と精神状態が、ようやっと落ち着いて、笑顔がふつうにみられるようになってきました。
それといれかわりのように、こっちはどっと疲れが出て、ちょっと寝込んだりしていたのですが、今日は起きあがって、夕方が近い昼下がりに、平和公園あたりの桜を見に行ってきました。
毎年、桜だけは、みないわけにはいきません。
だって、その年の桜には、その春でないとあえませんものね。




そういうわけで、桜です。
ちらほら葉桜なのですが、わたしは、桜の若葉の色も、小鳥の羽の色や、宝石の色みたいで好きなので、これはこれでまんぞくでした。

平和公園の桜は、慰霊の桜なので、みあげて歩く人々は、誰もみな静かです。でも、それぞれがほっこりと微笑みを浮かべていたりして、おだやかな午後のひとときを、みんなで楽しんでいるような、そんな時間でした。

谷川俊太朗の詩に、百年後の未来には、いまここにいる自分もみなもいないだろう、とうたった、儚い、でも朗々とうたいあげるような詩がありますが、鎮魂のために咲き、散っていこうとする桜の花たちと。静かに花を愛で歩いている、多くは老いた人々と。
みながふっといつかは消えてしまう、そんないのちたちなわけで。
みんなが、儚くて、でも、たしかにいまここにいて、でも、みんなといっしょに、時は過ぎていくわけで。見えない川の流れがここにあるように。いつかはわたしたちを、優しくそっと時の彼方に押し流してゆく、やさしい流れのただなかに、わたしたちはつつまれ、たっているわけで。

それは約束で、でも、祝福なわけでもあり。

その中を、私もいっしょにあるいていたのでした。
毎年思うことですが、みあげると桜の花は、光でできているように、輝いて見えるな、と、そんなことを思いながら。

☆ポプラポケット文庫の「風の丘のルルー3」が、今月発売になっています。自分でもとても気に入っている、「時の魔法」です。
今日、ポプラ社さんから見本がとどいたのですが、例によってカバーがすてきでした^^ ただでさえ美しいふりやさんの絵が、さらにかわいくポップに。色合いが、おいしいキャンディかなにかみたい。

☆<香水日記>
ナイルの庭。柑橘で緑で蓮の花で、とにかくナイルなのです。
少し早いかな、とおもったのですが、今の時期のナイルの庭も、なかなかクリアな感じでよかったですね。
…でも、桜を見に行くのにつけていくのは、ちょいとミスマッチでありました^^; 朝からつけていたので、そのままいっちゃったんですよね。


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