夜、地震の被害を伝えるニュースを見るたびに、何かもうとにかく悲しくて、ホテルの部屋で、ぼーっとしていました。
昼の間に、銀座の「天使のすみか」(ボークスSDのお店)から、古いお人形を一人、つれてかえっていたのですが、なんだか急にその子のことをきれいにしてあげたくなって、コンビニに行って、カッターとメラミンスポンジを買ってきました。
自立させたくなったので、洋服についていた針金をカッターで切って、体の中に通しました。
パーティングラインをカッターでできる限り削り、スポンジで掃除して。 ここは何しろホテルなので、部屋を汚さないように、音を立てないように、と、気を遣うので、神経が疲れました。<作業よりそっちが疲れた
買ってきた服も着せて。 今は、ホテルのテーブルの上に立ってます。
明日、紙ヤスリでも買ってきて、肌をきれいになるように、削ってしまおう。 セラカンナも買ってこようかな。カッターじゃ、やっぱり無理があったし。
この子は、ピュアスキンのナナです。 関節に傷があって、腕がうまく動かないし、ずっと飾られていたので、変色(黄変)もしているから、と、お店の方につれて帰るのを反対されたのですが、どうしても、お人形から、「ここからつれてかえって」といわれているような気がして、「この子をください」と、無理につれかえってきてしまいました。 ごめんなさい、お店の方。ありがとうございました。
ずっとお店でモデルをしていた子だったので、つまりはずっと、下着姿に裸足で、立ちつくしていた子でした。きれいで優しい感じだったけど、さみしそうだった。 でも今は、和風のブラウス着て、パンツはいて、兎柄のエプロン腰に巻いた、明るい感じの子になって、ここにいます。 名前は、七海とつけました。 この子を気に入っていた人って、きっと他にもいたんでしょうね。 私の所に来ました。かわいがるので、許してね。
よくみると、メイクも左右で不対称なんですが、ええい、この際、絵の具と筆も買ってきて、メイクもホテルで直しちゃおうかな。
とりつかれたように作業しました。今はもう次の日の夜中です。 すごく疲れて、眠い。
何か、なんでもいい手近にある傷ついたものを、直したかったのかもしれません。
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