日々の泡・あるいは魚の寝言

2004年10月25日(月) 銀座のナナちゃん

夜、地震の被害を伝えるニュースを見るたびに、何かもうとにかく悲しくて、ホテルの部屋で、ぼーっとしていました。

昼の間に、銀座の「天使のすみか」(ボークスSDのお店)から、古いお人形を一人、つれてかえっていたのですが、なんだか急にその子のことをきれいにしてあげたくなって、コンビニに行って、カッターとメラミンスポンジを買ってきました。

自立させたくなったので、洋服についていた針金をカッターで切って、体の中に通しました。

パーティングラインをカッターでできる限り削り、スポンジで掃除して。
ここは何しろホテルなので、部屋を汚さないように、音を立てないように、と、気を遣うので、神経が疲れました。<作業よりそっちが疲れた

買ってきた服も着せて。
今は、ホテルのテーブルの上に立ってます。

明日、紙ヤスリでも買ってきて、肌をきれいになるように、削ってしまおう。
セラカンナも買ってこようかな。カッターじゃ、やっぱり無理があったし。

この子は、ピュアスキンのナナです。
関節に傷があって、腕がうまく動かないし、ずっと飾られていたので、変色(黄変)もしているから、と、お店の方につれて帰るのを反対されたのですが、どうしても、お人形から、「ここからつれてかえって」といわれているような気がして、「この子をください」と、無理につれかえってきてしまいました。
ごめんなさい、お店の方。ありがとうございました。

ずっとお店でモデルをしていた子だったので、つまりはずっと、下着姿に裸足で、立ちつくしていた子でした。きれいで優しい感じだったけど、さみしそうだった。
でも今は、和風のブラウス着て、パンツはいて、兎柄のエプロン腰に巻いた、明るい感じの子になって、ここにいます。
名前は、七海とつけました。
この子を気に入っていた人って、きっと他にもいたんでしょうね。
私の所に来ました。かわいがるので、許してね。

よくみると、メイクも左右で不対称なんですが、ええい、この際、絵の具と筆も買ってきて、メイクもホテルで直しちゃおうかな。

とりつかれたように作業しました。今はもう次の日の夜中です。
すごく疲れて、眠い。

何か、なんでもいい手近にある傷ついたものを、直したかったのかもしれません。


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