日々の泡・あるいは魚の寝言

2003年12月05日(金) 新シェーラ3書き始めました

いろいろ逆算してゆくと、ここ数日で書き終わらないと間に合わないと今更気づいたので、本日スタートです。
今回は、まあ「泣いた赤鬼」です。
そう童心社N嬢に電話で説明したら、「どんな話なんですか〜?」と聞き返されちゃったけど、「それはねえ」と話しかけて、ここで話すと、書く楽しみがなくなるのでやめました。
編集の人もふくめた読者さんをどきどきはらはらさせるために書いてるので、ネタをばらしたらつまらないじゃないですか(笑)?

で、書きたての出だしだけ。文章はまだ荒いけど、こんな感じ↓

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1.旅立ちって思ったよりも
 さて物語は、二人の王女と二人の王子が、子どもだけで旅立った、あの夜の続きから始まります。
 四人をのせた飛行船は、さばくの世界の東の果て、シェーラザード王国の上空を離れ、金銀に水晶のかけらがきらめく砂の海を越え、順調に飛行を続けていました。
 そしていま、飛行船は、雲の海を抜け、朝の光が満ちる空を、かろやかにプロペラの音を響かせながら飛んでゆきます。
「わあ、すごい」
 黒い髪に赤い瞳のルビーひめは、水晶の窓におでこをくっつけて外を見つめました。まぶしさに目を細めながら、流れてゆく雲の群れと、空の青さに見とれます。その肩に乗った子猫の魔神フルハールも、雲が通りすぎてゆくのを、ひたすら目で追っています。
「ほんとすげえなあ」
 こちらも黒髪の美少年、ハッサン王子は、昨夜寝そびれたまま乱れた髪をなでつけながら、楽器を手に取ると、床に座り込み、何やら弾き始めました。
「朝のコーヒーとか、どうかな?」
 部屋のすみのキッチンでコーヒーをたてていたジュドル王子が、いつもの通りのにこやかな笑顔でコーヒーを持ってきます。うしろからちょこちょことしゃべるイタチのチニが、前足で、角砂糖をつみきのように重ねて遊びながら、運んできました。
「……信じられない。ゆうべからぜんぜんねてないはずなのに、みんなよく元気よねえ」
 寝不足で目の下にくまができたサファイヤひめが、金色の巻き毛をからまらせて、毛布を引きずりながら窓のそばに来ました。宝石のような青い目をしぱしぱさせて、ジュドルに、
「ところで、ねえ、この飛行船、どこに向かってとんでるの? で、こんなにずーっと飛び続けていて、燃料とか大丈夫なの?」
 と、ききました。
 その疑問をきいて、ハッサンとルビーは、自分たちは全然そんなことを気にしていなかったということに気づきました。

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書いていて思ったんですが、びみょーにランサム風味かも?
複数の子どもたちが、わいわいでてくる話って、楽しいですね。
前作のシェーラたちは、けっこうみんな業を背負っていたので、明るいシーンを書きながらも、どこか暗かったんですが、今度のお子様たちは、あんまり深刻な闇を背負っていないので、かろやかで元気で、これはこれでおもしろいなあ。

今回は、及川光博がモデルの(笑)、ミシェール王子&究極の執事セバスチャンが登場する巻なので、そのへんも書くのが楽しみです。
このお話は、数日のあいだに書き上げる予定で、逐次、掲示板や日記に、進行状況を書いてゆくつもりですが、三月の刊行に向けて、とにかくがんばりますね。

正直、今回、物語はできあがっているので、そのへんは楽勝なのですが、体力との戦いです。

<猫日記>
今日は、りやとレニで、家を半分にわけて暮らしてもらっています。
レニはもう普通のレニなんだけど、りやが、完全にレニを家から追い出したいような目になっているので、困ったものです。
これはやはり、「レニをつれて家を出なさい」という運命の暗示なのかなあ?
他にもいろんな事柄が、私が独立するのに向けて流れを作るように動いているし。運命がそっちに向かってるんだろうなあ…。


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