日々の泡・あるいは魚の寝言

2003年07月16日(水) 運命の輪

第三編集部のN氏には、「不思議」は好評でした。
あー。よかった。ほっとした。
あれは、とくに思いがこもっている作品で、こればかりはどうしても本にしたいと思っていた物語だったから、嬉しかったです。

ただし、直しが若干ですがあります。削るのと演出の手直しその他が。
大きな直しではないのだけれど、慎重にやりとげたいところです。

N氏とは、かつて、「ルルー1」の時にも、いっしょにお仕事をさせていただいたのですが、燃える芸術家肌のお兄さんなので、打ち合わせしていると、小説じゃない、なにかもっと、絵とか音楽とか、そういう文学よりもさらにエモーショナルなジャンルの芸術作品を作り上げているかのような、ふしぎな気分になります。
わたしは理詰めで構成して理詰めで書く人なので、わたしの小説作法と違うから面白いなあ。
それにしても、知性で裏打ちされた感性で仕事する人は、かっこいいと思うし、心から尊敬します。

打ち合わせも楽しかったし、話し合っているうちに、物語の全体像が見えてきたので、「おおっ!」と、二人で盛り上がりました。
今日話し合っているうちに見えてきたものを忘れないようにして、きっと傑作になるようにまとめあげたいと思います。
わたしの代表作の一つになるように。

しかし、予定していた引っ越しと、書き直しにかかる時間とのかねあいが問題だなあ。
今回ばかりは、初めての大人向けの書棚に並ぶ本なので、今まで通りのなれたやり方で、時間をかけずに手直しがすむのかどうか…。
書き直してから、移動するか…。
移動してから、書き直しに取りかかるか…。
どっちがいいのかなあ…。

引っ越しに限らず、様々なことを思いつつ、一枚引きで引いたタロットは、運命の輪。
なかなかに暗示的。

まあ、とりあえず、N氏と今日話し合った内容を、忘れないうちに文章のかたちでまとめておいて、いつでも参照できるようにしておきましょうか。

…しっかし、かつてルルー1の手直しをした時に指摘された欠点と同じ欠点を、今回も指摘されてしまったというのは、わたしはよっぽど進歩がないのか、それが作家として、もって生まれた欠陥なのか(苦笑)。


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chayka [HOMEPAGE]