CORKSCREW Diaries(米国編)
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2006年02月05日(日) 吐く血


久しぶりに親不知を抜いた。


彼女は斜めに生えていて米国滞在中にいつ痛くなるか分からないと言うただそれだけの理由で抜かれた。

私は何も悪いところ無いのに。
何にも冒されていないのに。
なんで私が抜かれなきゃいけないの?
私はあなたにとっていらない子なの?
ねえどうして、どうしてなの?
ちょっとななめに生えているだけじゃない。
ちょっと曲がってるだけじゃない。
ねえ、黙ってないで答えてよ。


もちろん、いらえはない。


最後の抗いも虚しく彼女は抜かれた。
全て終わるのに一時間以上もかかった。
最後は二分割されて、そして抜かれてしまった。

一晩中止まらなかった血は彼女の泪。
僕は目が覚めるたびに血を吐き続けた。
枕カバーもシーツも血まみれになった。
彼女の悲しみを僕は全て受け止めて、受け入れてやらなければならない。
2日が過ぎ、痛みはようやく治まりかけている。。。
ようやく彼女も安らかな眠りについたのだろうか。




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