CORKSCREW Diaries(米国編)
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2005年04月27日(水) quack(27日目)


こっそりとこちらも更新してみる(笑)
水曜日は月曜日に続いてウェンディの授業だ。
短髪のカナダ人の彼女は、たぶん年の頃は同じぐらい。
眼鏡が超クールな女性だ。
なんとなくブルックを想い出してしまって、
僕は結構好きなタイプだったりする。
月曜日は宿題をサボったため、
授業にきちんと参加できなかったことを恥じた僕は、
今回からは宿題もちゃんとやって、
きちんと授業に積極的に参加しようと決めた。
沈黙は金ならず。
英会話なんて所詮話したモン勝ちだ。
日本語を授業中に使うなんて以ての外だ、
ぐらいの気持ちで臨まなければならない。
どうしても単語が出てこなければ状況を説明する。
それもトレーニングだ。
会話というものは別に小難しい単語を並べりゃいいってもんじゃない。
そのもの自体は簡単な単語でも並べてみるとよく判らないって言うケースはたくさんあるのだ。

Anyway、今日の宿題のトピックの一つに、
「気管支炎」って言うのがあって、
まあ当然我々がすでに知っている単語だったりはしないから、
其れについてウェンディが細かく解説してくれる訳である。
肺の仕組みから気管まで。
とにかく単語が専門的すぎて難しかったのだが。
よく知ってるよなあ、と感心してしまった。
レイチェル然りブルック然りトニー然り、
日本に来る外国人って物知りが多いのだ。
そこでウチのミスターディクショナリーことナカオさんが、
「You are quack.」とウェンディに向かって言い、
我々はquackなんて単語不勉強で知らないからぽかんとしていたら、
どうもそれは侮辱の言葉だったらしい。
英英辞典をみると確かにちとこれはあまり良い言葉じゃないのかもね、
という感じだった。

いや、まあその後で彼はウェンディに別室でちょっと注意され、
なぜか僕もついて行く羽目になったのだった。
いや、僕は全然そのことを深刻に考えておらず、
ただ単にウェンディが作ったというサラダを見せてもらえるものだと、
勘違いしてのこのこついて行ったのだったが。
自分の間抜け差加減が恥ずかしい。

まあ結局、「quack」と言う言葉自体が、
先ほど書いたけど相手を侮辱するような言葉で、
面と向かって(先生や友達に対してはなおさら)使うべき言葉じゃなく、
陰口として使う類のものらしい。
彼女は決して怒っている訳でもなく、ちょっと悲しそうだった。
他の生徒の前で叱責せずに別室に呼んで注意したのは彼女の優しさだと思う。
僕はただ知らないだけで、そう言う言葉というものは存在するのだろう。
彼は凹んでその後の授業ではほとんど発言することも無く終わってしまい、
もうムダに話すのはやめようとか言っていたけど、
でも結局そう言うのは異文化に触れることによってしか分からないものであり、
実際にアメリカに行って見ず知らずの人に使うよりは良かったのではないか。
勿論僕が彼の立場だったら非道く恐縮してしまうだろうとは思うが。
でもおかげさまでquackと言う言葉の意味はよく判ったし、
今後誤った使い方はしないだろう。
其れが分かっただけでも良かったんじゃないかなあ。
彼に悪気がないのはウェンディも百も承知だろうし。

言葉って言うのはやはりこう難しいものだなと感じる。
だから面白くもあるんだけど。
真面目に宿題をやったおかげで授業は楽しく過ごせた。
やっぱり語学というのは話して参加してなんぼの世界。
これからもガンガン行ってやろう。


ああしかしナカオさんはこんな所でネタになってるなんて知らないんだろうなあ。
ごめんよ(笑)




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