CORKSCREW Diaries(米国編)
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2005年04月09日(土) 告別式(9日目)


夜行バスは5時半に京都駅八条口に到着した。
予定より30分早かった。
こう言うのは早ければ早いほうが嬉しいものだ。
告別式が始まるのは12時だから目一杯仮眠を取った。



あちこちからすすり泣きが聞こえる。
夜行バスであまり寝られなかったせいもあり、
アタマがうすぼんやりとした状態で、
カラダはふらふらしたまま、僕は参列した。
遺影を見て初めて実感が湧いた。
いや、それでも信じられなかったと言うべきだろうか。
遺影に写っている彼の姿は大変良い笑顔をしている。
写真写りだけは本当に良かったからなあなんてことを思いながら、
彼はもう二度と写真に撮られることはないのだ。

最後のお別れになって、
初めて遺体と対面した。
変わり果てた姿がそこにはあった。
何と言うことだ。
彼は30のまま永遠に歳を取らない。
もうすぐ誕生日だったのに。
30なんてオッサンだなんて人は言うが、
死ぬにはとても若すぎる。
さすがに涙が止まらなくなった。
これでもう永遠のお別れなんだ。
なんてこったい。


病院で一緒に働いていた「仲間」ってのは、
とても貴重で、
なかなかもう一堂に会することは少ないその仲間が、
この日は集まったんだけど、
こういう場所で集まらざるを得ないというのが、
とてもたまらなく悲しかった。
「こんな悲しい葬式はない」
と元上司は言っていたけど、
若い命が失われるほど辛く悲しいことはない。
ああ、だからやはり、生き残った僕らは、
彼の分まで精一杯、後悔の無いように生き続けなければならないんだ。







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