CORKSCREW Diaries(米国編)
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2002年09月01日(日) そして日本へ


ストックホルム・アーランダ空港発フランクフルト行きの飛行機の離陸時刻は10:00。
国際線カウンターが開くのは2時間前なので、それまでに空港に行っておかなければならない。
そう言う訳で7時過ぎにはユースを出なければならない。
起床時間は6時。すっかりこっちの時間に慣れてしまった僕にとっては、
6時となるととっても早い。これも最後のお勤めだと思い起きる。
ちなみにさすがに早すぎてか食堂は開いていなかった。

部屋を自分たちで掃除して明け渡せば5SKばかり戻ってくると言うことだったが、
そんな余裕も暇も無いのでそのまま出る。
申し訳ないと思いつつも。

ズィッケンズダムの地下鉄の駅から地下鉄に乗って中央駅まで。
これまで何回も通ったルートだ。
難なく中央駅に辿り着き、そしてアーランダ・エクスプレスに乗って空港まで向かう。
空港までは大体30分。
7時40分発だから集合時刻からは少々遅れるがまあ許容範囲内でしょう。
関空特急みたいなアーランダ・エクスプレス、ひとりあたり1300円ぐらいだった。
思った以上に安かったかも。
余ったお金はお土産の足しにしよう。


なんせ時刻はまだ8時にもなっていないのですこぶる眠かった。
近代都市ストックホルムを過ぎると外はすぐに自然が広がる。
スウェーデンは結局ストックホルムしか来ていない。
今後の課題は残したと思うなあ。なんかとっても車窓からの風景は落ち着いて素敵だった。
ボルボに乗って走りたい。。。


ほどなくアーランダ国際空港に到着。
ルフトハンザもスカンジナビア航空も受付は一緒だった。
こう言うところまでスターアライアンスの提携は結構進んでいるらしい。
ストックホルムの空港もそんなに大きくはないけれどなかなかに素敵な空港で、
人も少なくって、また乗り入れ航空会社も見たことが無いものがあったりして面白かった。
アイスランドエアーも発見! また行きたいなあ。
朝食はマクドナルド。
世界のマックはなかなか面白かったりするんだけど、
ここスウェーデンのマックの朝食メニューにはベーグルサンドなんてあって楽しい。
ドリンクはホットコーヒーと決められてんのも何となくクール!
(まあ北欧だったら何でもOKってのはあるのかもしれないけど)


そんな風に時間を過ごしてから、出国審査をして搭乗口に向かう。
そう言えば今回の旅ではスタンプを押してもらってない。
フランクフルトに行ったときもスタンプを捺してもらわずに終わってしまった。
あれれ、最終目的地で押してくれるのだろうかと思いきや、
オスロでもスタヴァンゲルでも結局何もされなかったのであった。


今回も、ストックホルムではなし。
と言うことはフランクフルトで押して貰えるんだろうか。。。


結論から先に言うと押して貰えなかった。
悲しすぎる。
今回こんだけ長く旅したのにスタンプは無し。ううっ。
悲しかった。


かくしてストックホルムからルフトハンザの飛行機は飛び立ち、フランクフルトに向かう。
今回は何人か日本人も乗っている様子。
フライトアテンダントとかさすがにいないけど。。。
機内食は行きの分とほとんど同じで、大して代わり映えがしなかった。
しかしちゃっかり完食したのであった。
なんかドイツ製の黒くて固くて酸っぱいパンがあってさ、
さすがの食欲魔神の僕でもさすがにそればっかりは食べらんなかったよ。
日本に持って帰って罰ゲームに誰か食べさせたろ(笑)
そしてベルギー製のチョコレートはとっても美味しかった。ラヴリー♪
これもお土産にしてしまえ!


書こうかどうか迷うのだがやはり書かねばなるまい。
事件はこの飛行機の中で起こった。
今井くんはこの飛行機の中で携帯電話つけて、
日本での彼女からのメールを読んでいた。
と、その時、フライトアテンダントのお姉さん・・・と言うよりもおばさんが、
えらい勢いでやって来て、
「飛行機の中でモバイルホンを使っているでしょ。
 機長が異常を見つけたみたいなのよ。あなたなの?
 飛行中の機内でモバイルホンを使うのはとっても危険なのよ、すぐにオフにしなさい」
怖かった。。。
他人のふりをしていたのはもちろん言うまでもない。。。
電源オフにするようにとはよく言われるけど、本当に危険みたいなので注意してね、皆さん。

「そんなにおこることはないじゃないか」と今井くんは文句を言っていたが、
まあアンタが悪いと思う。しかしながら僕も止めなかったし同罪だな。
彼女は降りる際、僕らに向かってにっこり笑って、「Thank you!」って言ってた。
まあそれで済んだんだからさ、良しとしようよ。




フランクフルトの空港に着くと日本人だらけで、
日本語が飛び交ってきて一気に夢の世界から現実に引き戻される。
なんだかツアーの帰りの人とかなりかち合ってしまったらしい、
まあルフトはアクセスの良さと時間の正確さには定評があるから、
ツアーで使うには最適なのは分かるけど〜。
旅の余韻もへったくれもあったもんじゃない。

それにしても若者よ、いい歳して日本人添乗員同伴のツアーなんか行くなよと言いたい。
飛び交う大阪弁を聞いているともう訳がわからなくなる。
一体この9日間は何だったんだ? と。

後ろの人とちょっとぶつかって、
思わず「sorry・・・」と言いかけたら、
「すみません」の声。
ジャイ子みたいな女子大生だった。
うーん、げんなり来る。
彼女は飛行機の機内でも、
ドイツ人のフライトアテンダントに向かって、
「すみませんおにぎり下さい」とかのたまってた。
この人最強やな。
きっと外国でも全て日本語で通していたに違いない。

しかしちっとは英語を使え、ちっとは。
ドイツ語を使えとは言わないから。
パックツアーなんかで旅行をしたらこの手の類いの人々ばかりになるのだろう。
と考えただけでも恐ろしくなった。
旅好きは添乗員にだけはなれないな。こりゃ。



設備・サービスはいいが混んでいる飛行機と、
大したことはないがガラガラな飛行機では、
後者の方がいいに決まってる。
ルフトハンザの乗り継ぎの良さとか時間の正確性とか機体のカッコ良さには感動したけど、
満席はさすがにちっと辛かった。
エコノミーだからしょうがないけど席もなんかすごく狭いし。
ゴハンは噂で聞くよりずっと美味しかったけど。
全部ご飯物をいただいたのは言うまでもない。

いい思い出といえば日本ではまだDVDも出ていないスパイダーマンが、
機内で上映されてたのは良かったなあ。
機内では寝ることがどうしても出来なくって結局見ちゃったよ。



今回の旅は、かなり無茶してしまった分、
なんだか疲れがかなり残ってしまった感じ。
ハードスケジュール過ぎて目が回り、
ホテルの交渉とかで神経すり減らした。
英語を話すのは嫌いじゃないけど、
集中しなければならないのでとても神経が減るんです。
憧れの北欧だったけど、正直アイスランドの方が上。
うーん、ってかアイスランドを越える国ってこれから出てくるんかなあ。
なんてことを思った。


ともあれ無事に行って帰ってこれただけでも満足しよう。
確かに辛い旅だったけれども、
それは自分の中で血や肉となり、きっと僕を成長させてくれたはずだ。
いつか書いたことがある。
個人旅行は必ずしも100%の満足感が得られるとは限らない。
けれどもそれが上手く回転したときには200%300%の成果が出ると。
今回はちょっとうまくいかなかったかも知れないが、
それでもまた旅に出ようと思う。
それでは、またその時まで。




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