CORKSCREW Diaries(米国編)
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2002年05月29日(水) 共鳴


春告げ鳥の慟哭を口笛で真似てみたんです。
ひねもす塗り固めた緑青で手を汚しました。
未来を推し量ることでしか、前に進めないのです。
あなたを汚すのならいっそ死んだ方がましなのです。
             ハートバザール「共鳴」


ハートバザールの詩は相変わらずいいと思う。
こんな詩ばかりが心に響いてしまっているのが、
現状の僕の状態だったりする。


3年ぶりに体重が58キロ台に戻った。
体脂肪率は11.1%になった。
目標は一桁。


3年前の僕は、プータローで、時給のいい肉体労働ばかりやっていた。
朝9時から5時まで発掘現場で働き、夕方6時から10時まで運送会社で荷物運びをやっていたことなんかもあった。
1日の収入13000円。無茶だった。
あの頃は、働けば働くほど、体重が落ちていったなあと思う。


何も考えたくないからひたすら僕は泳いだ。
泳げば泳いだだけ、夜は疲れてぐっすり眠れるだろう。
一度眠ってしまえば、苦しむのは夢の中だけでいいのだ。
何かに全力を傾けていれば、
確かにいろいろなものから逃げられるかもしれない。
普段は多少力を抜く仕事、それすらも、全力でやった。
一日中全てのことに完全に集中して行うことなんて出来ない。
仕事において力を抜くというのは、決して悪いことじゃなくって、
力を抜けることは力を抜いて、
集中しなければならないところは集中して、
当たらなければならないって事。
全部を100の力でやっていたら、
いつかは倒れてしまうだろうから。


泳ぐことを覚えてから、
確かにまた僕は変われたと思っている。
何も考えずに泳ぐことが、
こんなに色んなことを忘れさせてくれるとは、思わなかった。
このまま何も食べずにいたら、
もっと体脂肪率も体重も落ちていくんだろうか、
なんて事を思った。
それもいいのかもしれない。
ダイエットだなんだなんて、人はよく言うけれども、
そんなの何とでもなるなあと、思った。
体重なんて、悩んで考え込んで食欲無くなってそんで、
泳ぎにでも行っていろんなことを忘れ去ろうとしてりゃあ、
体重なんて、一瞬で落ちる。







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