CORKSCREW Diaries(米国編)
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2002年04月02日(火) 釜山滞在記4(4/29完成)


3月9日

亮佑の誕生日から一夜明け、今日は亮佑の授業も無いって言うことで、釜山の観光名所を案内してもらうことになった。案内してくれるのは新聞記者の李さん。眼鏡がよく似合うチャーミングな女性だ。李さんは、なんと車で案内してくれるらしい。いやあ、自分の車を持ってるなんて、さすがに新聞記者は違うな〜なんて思ってしまう。

李さんとの待ち合わせは11時半ということで、さすがに昨日は疲れたし昼前までゆっくり寝た。まあ基本的にデリケート(?)な僕は人様の家では寝られないみたいで、結構早く目が覚めてしまった。しかし亮佑は起きない。今回の目的の一つであるワールドカップのチケットも手に入れなければならないし、亮佑、行くよ〜と起こそうとするのだが反応無し。やれやれ。

そんでもなんとか叩き起こして待ち合わせのロッテデパートでお買い物をする。韓国ブランドの服が欲しい。ここでのポイントは韓国ブランドってので、免税店なんかには興味はないのだ。で、TBJ JEANSで小さくたためるウィンドブレーカーを購入。ポップなデザインがかなりステキなのだ。TBJ JEANSなんて持ってるヤツいねえだろう(当たり前や!)なんて思いながら買う。後は春セーターとTシャツも合わせて購入。3つ買っても4000円ぐらい。安い〜。

とか言ってるうちに李さんとの待ち合わせの時間来る。
ワールドカップのチケットを買うって言うのは密かに今回の最大の目的で、エアポートのインフォメーションで「住宅銀行」で売っていますと言う情報は既に手に入れていたのだ。しかしなんだかんだで先伸ばしにしていたんだよね〜。李さんは新聞記者だから詳しいだろうとかなんとかで。で、李さんに聞いたら大丈夫だろう〜って。李さんはいろんな所に電話してくれている様子。(さすが新聞記者!) 僕は大丈夫かな〜なんて思っていたけれども、どうやら買えることは買えるらしいと判明したが、銀行が閉まってしまって結局買えず・・・。あ〜あ。
後で分かったのだがどうも韓国内のチケットは韓国在住の人しか買えないらしかった。しかしインフォメーションでもそんなことが分からないとは、やっぱりあんまり盛り上がってないのかなあ。(2002/4/14)

そんなんで李さんと合流した僕らは、昼食をとった。
定食屋? みたいなところ。僕はテンジャンチゲ、亮佑と李さんはスンドゥブチゲを頼む。
例によって例の如くずらりずらりとおかずが並べられる。さすが! こういうのが食べたかったんだよね〜。
どのお惣菜も唐辛子で赤く味付けされているような気もするんだが・・・。生牡蠣の唐辛子ソースあえなんかもあって、牡蠣の好きな僕は嬉しくなって全部食べてしまった。亮佑も李さんも食べないんだもの。
後は魚の煮付けも美味い。一緒に大根も煮込んであって、これまた味が染み込んでいて美味い。もちろん真っ赤に味付けはしてあったりするんだけれど。唯一赤くないのがポテトサラダで、辛くないものが食べたくなったらポテトサラダを食べるのだ。
やっぱり韓国の料理はスープに限るね。美味しかった。汗をかきながら食べるのがとにかく最高。
そんでもってこんだけたくさんのおかずが付いて3500ウォンなんだからもう感動的な安さ。ご飯がどれだけあっても足りないぐらいだ。

それからは李さんの車でドライブに行く。梵魚寺と言う釜山でも由緒正しいお寺に。土曜なだけのことはことはあって道は大変混み合っていた。改めて見回してみるが本当に自転車と言うものを見かけない。一度見かけたのだが、思いっきり競技用みたいな自転車だった。ママチャリなんてもんは本気で無いらしい。車社会の象徴なのかどうなのかは分からないけど。しかし本当に道は混んでいたなあ、天気も良かったし、格好の行楽日和だったもんね。

一般的に韓国人の運転は荒いと言われる。それはほぼ間違いなく事実なのであるが、李さんの運転は非常に安全運転。安心して座っていられた。さすがだね〜。サングラスが結構似合ったりなんかして、チャーミングな李さんでありました。誉めると喜んでくれるのは嬉しいね。韓国人女性は感情表現がストレートやね。そういう面ではとても付き合いやすい。

韓国ではまだまだ週休二日と言うのは珍しいらしく、土曜は半ドン(しかし古い言葉だ)のところが多い様子。日本と比べても更に長期の休暇は取りにくいらしい。李さんはさすがにエリート新聞記者らしく、結構忙しい毎日を送っているみたい。忙しい合間を縫って付き合ってくれて本当にありがとう。


梵魚寺は釜山にある古刹。さすがに仏国寺のように大きくは無いが、立派な寺院だ。国宝に指定されているってこともあり、人も結構来ていた。折角の国宝の建物に垂れ幕があったのは少々興ざめだったけど。釜山もちょっと奥の方に入るとこういった自然に囲まれた所がある。もう少ししたら花が咲いてちょうどいい時期だったんだろうけど。(2002/04/16)

韓国の寺院が日本のそれと異なる点は、庭が無い所だったりする。どっちかと言えば奈良にあるお寺に近い。京都のお寺にあるような夢窓疎石が造ったような優美な庭園とか、枯山水の庭園も無い。思い出すのは薬師寺かなあ。高校生の頃勉強した伽藍配置とかを思い出す。鄙びた雰囲気が好きな僕は行くんだったら絶対に奈良なんだけど、庭マニアなので結構京都の寺院もいいんだよな〜。歩くんだったら絶対に奈良だけどね。まあしかし簡素さと力強さと言ったら絶対に奈良の寺院に軍配が上がるね。
まあ正直言って世界文化遺産に指定されている仏国寺とか石窟庵に比べるとあまり大きくは無かったかな。周囲の雰囲気はよかったんだけどね。

そして次は海雲台に向かった。海雲台というのは港町釜山が誇るリゾート地で、綺麗な砂浜が広がっている。梵魚寺から車で移動したんだけど、結構時間かかったな。 車の中では李さんが持っていた日本語勉強用のドラマテープを聞いた。3流メロドラマみたいな筋書きになんか声優の卵みたいな人がすごい声優って分かるような不自然な感じで会話している。しかし続きが気になってしまいついつい聞いてしまう。つまらないと分かり切ったドラマもついつい見続けてしまうような感じでさ〜 もうとにかく金くんとジュンコさん(人名は忘れた)がどうなるのかがホントに気になるんだよ〜   されど釜山も広域市ってことで、本当に広くって、海雲台に行くまで結構時間がかったんだな〜。 昼下がりでぽかぽかしていてついつい車の中で眠りこけてしまった。やっぱり疲れてたからかもしれない。まあそれよりも第一に李さんの運転が上手かったからさ。そのおかげでドラマを聞き逃してしまった。うう。どうやら最後にキスして終わったらしいけど。結構海外で日本語会話のTVとか見ると笑えるようなもんです。 そういやあ昨日の朝寝ぼけながら中国語会話を見てたなあ。「我是日本人」みたいな感じでさ。
 (2002/04/19)

そうしているうちに海雲台に到着した。ここは港町釜山が誇るリゾート地で、綺麗な砂浜が広がっている。うちの地元で言ったら内海かなあ。だけど、BAY OF TOKYOとか大阪湾とかが死ぬほど汚いのに対して釜山の砂浜は綺麗だ。入ってみたら実は汚いのかもしれないけど。しかし日本と違ってほとんどゴミは落ちていない。清掃がきちんとされているのか、それともマナーがいいのか、どっちなんだろう。う〜ん、でも煙草の吸い殻は適当にその場に捨てていたのを見たことあるしな〜。三月の海など当然の如く寒くて誰も入っていない。が、それにもかかわらず、親子連れやカップルを多く見かけた。この海雲台はそういう市民の憩いの場になっているんだな〜。まあ逆に夏になったら暑すぎるのかもしれない。浜風にあおられ、砂浜に足を取られそうになりながら、久しぶりに海の匂いを味わいながら、僕ら三人は海雲台を歩いたのだった。(2002/04/25)

海雲台は結局リゾート〜って感じの所だったなあ。僕みたいな一般庶民には一生縁の無さそうな場所だった。アウトレットのお店もそのうちにオープンするらしいし、若者が集まるスポットになるに違いない。海雲台を後にした僕らは、市内へと戻る。道はやっぱり大渋滞。土曜の夕方だもんなあ。 都市圏の移動手段は鉄道系にやっぱり限るかもしれない。そうしてかたつむりにブレーキをかけたようなスピードで僕らの車は進む。いつの間にか日はかなり傾いて来ている。釜山の夕暮れを見るのもこれが最後だなあ〜、なんて思いながら外の景色を僕は見ていた。

釜山では、地下鉄バス、トンネルの通行料金等、公共交通機関に使えるICカードがあって、これはすごく便利。利用者は全ての料金が15%引きとからしい。住民じゃないから買わないけど。するっと関西もそのうちICカード化するって話もあるみたいだね。早くやって欲しいなあ。高速の料金なんかもそうだよなあ。などと思う。(2002/04/26)

そうして僕らは西面に再び戻ってきた。後は晩ご飯を食べるだけなのだ。ロッテデパートで宗さんと待ち合わせになっているのだ。宗さんは今日も仕事ということだったみたい。欧米に比べるとホントに休みが少ない日本だが、韓国に比べるとまだまだ恵まれているなあと思う。初日に晩ご飯を一緒に食べたJUNGさん(女性)も出来れば一緒しようってことになっていたみたいなんだけど、残念ながら仕事が抜け出せなかったみたい。とても残念。いちお、今日は亮佑の誕生日ってことで、パーティーなんだけどね。

晩ご飯はそうしてごちそうを、と言うことでサムギョプサルを。これ、最近日本でも有名になってきつつあるんだけど、バラ肉、三枚肉と呼ばれる豚のあばら肉を使った焼き肉。言ってしまえば豚肉の焼き肉なんだけど、余分な脂分を落として食べるからとにかくヘルシーなのだ。韓国では牛肉よりもむしろこっちのサムギョプサルの方がポピュラーな食べ物で、流行っている。勿論値段も安いしね。ホントに韓国の人は焼き肉ばかり食べているなんて話は大ウソで、僕もホームステイをさせてもらって分かったんだけど、ごはんと何品かのおかずと言うパターンが多い。後はラーメンが多いかな。韓国の人は本当にラーメン好きだ。ことによると日本人よりも好きかもしれない。焼き肉を食べる頻度はたぶん日本と変わらないぐらいじゃないだろうか。まあ韓国の焼き肉が美味しいと言うのは紛れもない事実であるが。

サムギョプサル用の肉はスライスした状態で凍ったまま出てきて、一瞬、げげ! と思ったが、食べてみるとさすがに美味い。そんなの気にならないぐらい。付け合わせのチョレギがまた美味。日本でも最近CMでよくチョレギ用のドレッシングが放送されているが、実際に食べたのは今回が初めてだったのだ。肉にはさんで食べるも良し、そのまま食べるも良し。う〜む最高なのである。やはり韓国はおそるべしだなあ〜と実感。実際に食べたお店も大繁盛してたもんなあ。「人が一杯で繁盛している店は美味い」と言うカンダナオユキのお言葉はやはり正しい。

なんだか亮佑の誕生日パーティーというよりはお食事会みたいなものになってしまった気もするけど、楽しかったから、まあ良しとしよう。お会計は何故か亮佑持ちで。まあ昼ご飯とか李さんに出してもらってたしね。亮佑は「なんで誕生日の僕が・・・」とかぶつぶつ言ってたけど。この辺も日本と韓国の差でありましょうかねえ。実は一番得したのは僕なのだがそれはとりあえず内緒にしておこう。

でお腹一杯になった僕らは、家路に着いた。なんか思ったよりも早く終ってしまったような気もするのだけどね。まあ皆さんの予定もあるし。宋さんとお別れして、李さんに途中まで送ってもらって、そんで亮佑宅に戻ってきました。まだまだ時間は早かったような。でもこの3日間ハードスケジュール過ぎて疲れた。もう寝る。って感じですぐに就寝。明日の飛行機早いからねえ。11時半発だから集合時間は9時半。釜山市内を出るのは8時半には出ないとヤバイ。ってことは7時半には起きないとまずいのだ。やれやれ。夕方発の便とか無いのは辛いね。何とかして下さい。飛行機会社の皆々様。って本気で願う。でこうして釜山最後の夜は更けていくのでありました。この固いオンドルの床で寝るのも最後と思うとちょっと寂しいような気がする。亮佑様、僕のプレゼントの布団はちゃんと使って頂戴ね。本当にありがとう。大変お世話になりました。(2002/04/29)




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