群○は渡良瀬というトコで、
後輩どもがレースする。

新人戦的な意味合いを持つ登竜門的レースであり、
新人の参戦者も多い。


そこで長老格の先輩として、
レース前の心構えってモンを叩き込んでやるコトにしたのだ。


　「おう、ガキども。」

　「あ、石けんさん。ちわっす！」
　「ちわっす！」
　「ちわっす！」

　「うむ、苦しゅうない。」


さすがに秋口ともなりゃ、
挨拶で怒られる奴はいねぇよな（苦笑）

気持ちの良い挨拶にご満悦で、
さっそく心構えを聞かせてやるコトに。


　「お前ら、森高のCD聴き込んで来たか？」

　「（￣□￣；）！！」
　「（￣□￣；）！！」
　「（￣□￣；）！！」


少々飛躍があるか・・・


森高女史の「渡良瀬橋」って曲がある。

レース会場近くの橋を歌った名曲だ。

実際レース後などに夕日見た日にゃ、
結構感動したりもする。


んで。

アウェイのゲームより、
ホームチームとしての闘いの方が、
有利に運ぶのと同じで、
闘いの地を良く知るコトは重要なわけでして。

この会場を使うレースでは、
この１曲を聞き込んで聞き込んで聞き込んで会場に乗り込む、
その心構えが必要なのだ。

・・・ホント？←先輩からそう教わったが（大汗）


　「お前ら、森高のCD聴き込んで来たか？」

　「（￣□￣；）！！」
　「（￣□￣；）！！」
　「（￣□￣；）！！」

　「聴いてナイのか！！」


・・・何たるコトだ。

石けんは、
長老として失格もはなはだしい。

いや。
遅くないぞ・・・今からでも遅くはない。

そう思い口を開きかけた石けんに、
彼らよりはやや年上の後輩Ｈくんが言った。

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　「（￣□￣；）！！」

・・・何たるコトだ。


こうして彼らは不信感一杯のまま、
週末を渡良瀬で過ごして来た・・・らしい。