宇佐美彰朗の雑記帳

2004年12月01日(水) 「新潟中越大地震の震源地・川口町」を訪問。

 「川口町田麦山」という地名は、新潟県中越大地震の震源地として知られるようになりましたが、私にとっては特別の関係のある土地です。この地に住む森山正夫さん(田麦山スポーツ振興会会長)とはもう30年越しの付き合いで、彼の依頼で、田んぼや養鯉池を巡り、山の裾野を駆ける「クロスカントリーコース」も設計させてもらいました。

 数年前からこのコースを利用した「田麦山クロスカントリー大会」(スポーツ振興会主催)に、東京の仲間とともにゲストとして参加しています。大会当日は、川口町の近隣からも応援の人々が駆けつけ、地域人口が倍になるほど。同時に開催される「自然教室」も、田麦山の豊な自然を認識させてくれる、素晴らしいイベントだと感心していました。私の「ひとより一汗多く」という言葉を刻んだ記念碑も、建てられました。

 その川口町が突然の震災によって潰滅的な被害を受けました。震災後、3日してメールが届いたのですが、その惨状は息を呑むすごさ。記念碑も倒れていました。私はなんとか川口町を元気づける方法はないか、考えあぐねました。そして11月20日の早朝、トイレつきのバスを仕立て、都内のボランティア10数人と出発、川口町へ向かいました。

 私たちの到着の様子は、「新潟放送」のテレビや「新潟日報」でも報じられました。森山さんをはじめ、小学校の生徒たちも歓迎してくれました。森山さんは「来年は全国から寄せられた励ましへのお礼の意味も込めて、なんとかクロスカントリー復興大会を開くつもりです」といっていました。ぜひとも実現してほしいし、私もできるだけの協力はするつもりです。

 「スポーツを通して地域を活性化したい」という、森山さんたちの素晴らしい取り組みの復活を、これからも息長く応援していこうと思っています。
 「新潟県川口町田麦山に笑顔戻れ!」みなさんも応援してください。


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