時のしらべ 静寂の月

穏やかに優しく時を過ごしていきたい。
心に淀む澱(おり)を解き放ち、自己を見つめ直し、闇に沈むことなく生きられますように。

2016年12月11日(日) 麻薬に手を出す過程

薬物使用疑惑がフライデーされてしまった成宮寛貴さん。
特別ファンというわけではないけれど、気に入っている役者さんの一人です。

おそらく彼のメッセージ、「罠にはめられた」は事実だろうと思います。

もし、やっていないなら、捏造されたことが罠。
もし、やっていたなら、薬物に手を出す過程に罠があったのでしょう。
コカインをやっていたかどうかは現時点ではわからないけれど、もしやっていたとしても、自ら手を出したのではないのだと思うのです。

昔、まだインターネットそのものが世間に存在していなかった頃、一般の主婦が麻薬中毒になる過程を追ったドキュメンタリーの本を読んだことがあります。
薬の密売人は、正体を隠して近づき、信頼させたところで、麻薬とは言わずに手渡すというのが常套手段だそうです。

誰だって疲れたり体調が悪い時があるでしょう。密売人はそこに付け込むのですね。

ターゲット:なんだか体がだるくて頭が痛いのよね。
密売人:体調を整えてくれる良いサプリメントがあるよ。1つあげるから試してみて。

ターゲット:風邪ひいたみたいでねぇ。
密売人:あ、私、風邪薬持ってるからあげるよ。これ、よく効くよ。

こんな風に渡されれば、何の疑いも持たずに使ってしまうでしょう。まさか友達が麻薬を渡すだなんて夢にも思いませんからね。

でも、こうして一度でも服用してしまえば終わりです。たちどころに中毒になり、「この間のあれ、またちょうだい」と自ら欲するようになり、2回、3回と続いたところで、

「実はこれ、麻薬だよ」

と言われたところで、もう後戻りはできない体になってしまっている。

何十年も前に読んだ本なので、タイトルとかは全く覚えていないのですが、そんな内容でした。(確か、後にドラマ化されたと思います。それも見た記憶があるので)

ASKAさんが麻薬に手を染める過程も、そんな感じだったとワイドショーで言ってましたね。
成宮寛貴さんも、もし麻薬をやっていたのだとしたら、「心から信頼していた友達」から、コカインとは知らされずに渡されたのかもしれません。

そうではなく、捏造であってほしいと思いますが。

いずれにしろ、深く傷ついた成宮寛貴さんは引退を表明しているので、これ以上、マスコミが深追いしないでくれることを祈ります。
またいつか傷が癒えたら俳優として復帰してほしいと思いますが、今はソッとしておいてあげてほしいです。

もちろん、たとえ罠に落ちて手を出してしまったのだとしても、もし麻薬に手を出していたのなら、それは法的に許されることではありません。
でも、そこはそれこそ警察の仕事です。
世間にできることは、やたらに騒ぐのではなく、静観することではないかと思います。

2000年12月11日(月) しあわせな悲しい夢



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