- まえ -  - もくじ -  - つぎ -

diary of teo sylvania

2002年04月21日(日)

決闘

ふと何気なく、日本のニュースを読んでいたら、

とある暴走族が、「決闘罪」に対する容疑で捕まったという記事を見付けた。

暴走族同士の乱闘騒ぎに何人かの重傷者がでたので、警察が乗り込んだのだが、双方とも被害届けを出さない為、決闘罪が適用された。

「決闘ヲ挑ミタル者又ハ其挑ミニ応シタル者ハ六月以上一年以下ノ重禁錮ニ処シ十円以上百円以下ノ罰金ヲ附加ス」

禁固6ヶ月以上一年以内を受けるとたしかにつらいが、
もう一つの10円以上100円以内の罰金は、ものすごく安い。

なんとも、元をだ出せばこの罪名、明治時代、いまだに江戸時代の癖がぬけきれない元武士が決闘を行うのを防ぐために成立されたそうな。だから、罰金がやすいのだ。おそらく、100円は、一ヶ月の平均給料以上の価値があったはず、、。(よく知らない0100年以上の歴史を持つこの法律が、21世紀の世の中になっても通用した。

あまりにも対象が少なく過ぎて、しかも、時がたつにつれ適用がされなくなり、改正案も廃止案も浮かんでこないほど、忘れられてしまった亡霊法律の一つらしい。つまり、あってもなくても、もう影響がないほどの法律なのだ。でも、改正、廃止されていないから、一応法律としてちゃんと働くらしい。

というわけで、今回、暴走族がこれを復活させた。元侍の代わりに、、。
暴走族が、侍とは思いたくはないが、

この忘れられた法律をどうやって見つけたのかに、すごく関心がある。


- まえ -  - もくじ -  - つぎ -

hisa(nabe)

↑エンピツ投票ボタン

www.cpcafe.com
copyright (c) 2007
teo sylvania
all right reserved.



readme!