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diary of teo sylvania

2001年01月15日(月)

コラムニスト

私が働いているお店には、いろんな人たちが来る。
場所がら上、日本でいうビジネスマン、ウーマンみたいな人が沢山来る。

その中に、決まって同じ時間に同じ席で同じ物を頼まれる方が何人かいらっしゃる。

その一人に、もう引退していてもおかしくない老紳士が、決まって同じ時間にやってこられ、同じ物を頼む。
大体いつも、1時から2時ごろの間に、ゆっくりとやってくる。
ポップクーラーのすぐ横のテーブルに、コートなどを置き、カウンターのところまで来て、スープを頼まれる。
で、おまけのフレンチブレッド2ピースを受け取って、バターポーションを3、4つくらい持ってテーブルに戻る。
時々、私たちが、スープをテーブルまで運んでいくと、チップをくれる。そのあと、30分くらいかけて食事をされる。
その彼の側をとおりすぎるさまざまな人たちが、彼に挨拶をしたり、話しかけたりしていた。

そんな彼でしたが、自分の中では、そんな光景が非常に好きだった。

でも、彼は、最近手術をして入院していたが、もう、二度とこちらに顔を見せる事が出来なくなった。

Jim Coleman,(1911-2001)

Provinceのスポーツコラムニストであり、伝説的なジャーナリスト。
享年89歳。新聞"The Province"では、
Great writer, great friend, great Canadian,
と紹介している。
彼は、ずっと古いUnderwood製タイプライターを愛用し、電子的な物(ワープロ、パソコン)を一切使用する事がなかったらしい。
詳しくは、こちらのサイトで。The province
the Province 2001年1月15日の記事より。

彼が、こんなにも偉大であった事を今日の新聞で初めて知り、
もう、あの光景が見られないとおもうと、非常に残念で、寂しい。

が、彼とこのような関わりを持てた事だけでも、非常にうれしく思う。
彼のような偉大になりたいものだ

ご冥福を祈ります。


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hisa(nabe)

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