西方見聞録...マルコ

 

 

映画評 パラサイトー半地下の家族ー - 2020年02月29日(土)

パラサイトを見ちゃった。それも2回もである。
韓国好きの次女おkちゃん(高2)と期末テスト終わったら行こうね、と約束したんであるが、どうせおkちゃんはテスト終わったらかるたで忙しくてそんな約束ぺいされてしまうんだろうと思って、おkちゃん試験期間中にちょっと時間ができたのでダッシュで見てきちゃった。面白かったらおkちゃんともう1回観ればいいんだから。
 しかし見てきてあまりにも激しい展開で面白いけどこれを2度も大画面で見るの嫌だなああと思ってたら、おkちゃんテスト終わっても、コロナで全ての予定がキャンセルされて「お母ちゃん、約束だ❣パラサイト観に行こう❣」とのたまう。

うへええ、と思いつつ、行きましたよ。2度目のパラサイト。おkちゃんも観終わって「なんちゅうバッドエンド、後味わる、もう私はディズニーブランドの映画だけを観て生きていくよ」って言ってたのに「貧乏父さんはなんで金持ち父さんを刺しちゃったんだろう」っておい!それがこの物語の肝だ!よくぞ、そこを押さえた!って高2娘を褒めてから二人で映画を語り出す。

(以下ネタバレ注意。まだ観てない人は他のページへGO❣)




豊かさのおこぼれを半地下の家族と地下の家族が奪い合うという物語構造から、匂いというキーワードから、貧乏父さんは抑圧している事実すら気づかぬ富裕層の象徴の金持ち父さんに凶刃を閃かす。

抑圧の構造への異議申し立ては地下の深淵に落ちていく父によってもたらされる。

この辺のことをとりあえず二人で語ってたら、おkちゃんが下記の解説YouTubeを見つけてきた。半地下の家族の中で最も無計画な父が最も大きく構造を揺るがす一石投じるのか、とか金持ち家族の末っ子の嗅覚の意味とかいっぱい語られてて、一人で見に行ってたんでは見えなかった仕掛けが見えてきて、あー映画は複数で映画見に行って、語ってなんぼですなあ。と思ったことである。

しかしおkちゃんは最地下に暮らしてた男が怖くて夜おトイレに行けなくなってしまった。そうだ、私たちは誰かを抑圧して豊かさを享受している。怒りを持って凶刃を閃かせられるかも知れない明日を常に胸に刻め。

YouTube解説



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