西方見聞録...マルコ

 

 

4月の晴れた空のした(2)〜イラク人質事件 - 2004年05月13日(木)



 って、もう5月ですが、人の噂も75日。イラク人質事件、すっかり落ち着いてしまっていますが、この事件に関して私が感じてたことをちょっとまとめておこうかなと思って書いています。

 この件に関して私はほとんどテレビを見ておらず、新聞・雑誌・WEBニュースなどの文字媒体を中心にちょっと世間から遅れて、そしてかなり限定されたソースから情報を拾っていきました。そのなかでめまぐるしく変わっていく世論、人々の声や、メディアによって鮮明に染め分けられる立場の違いのようなものが感じていました。

 一億総評論家状態と言ってもみんながオリジナルなことを言っているわけでなく、いくつかの付和雷同的な議論が盛り上がってはおさまっていったという印象を持っています。そのいくつかの付和雷同的な議論のひとつが人質自己責任論とそれへのアンチテーゼとしての擁護論だったと思います。

 さて日本で今回自己責任論的立場を取った人の多くが自衛隊派遣支持派で、擁護論にまわった人は自衛隊派遣反対派だったような気がします。なんか議論って言うか色分けって感じでしたね。

 わたしもそんなにオリジナルな意見があるわけではないのでこうやって「人様に見せるテメエのハラワタ」的な日記で書いちゃうのってどうかな〜とずっと迷っていたけど、疑問に思ったことへの感想と言う形で書こうかなと思って書いてます。ちなみに現時点でいろいろ間違ってることもあるでしょうが、まあ大目に見てよ。そういえば前回ちょっとふれたJPF(ジャパンプラットフォーム)とっくにイラクだ活動展開中だったね。<失礼しました、大西さん。12人のスタッフでよくやるな〜。まあNGOはネットワークで伸び縮みするし、基本的にNGOスタッフは狂言回し的役回りで実際活動するのは活動地域の住民の皆さん。NGOは外部から資金や情報や技術を持ちこんで住民の皆さんが円滑に動けるようにする触媒(カタリスト)ですからな。その点「人足」まで派遣しちゃう(しかも高給で)自衛隊は、雇用拡大を期待しているいまのイラクのニーズと合致してないんですが。

あ、前振りだけでこんなに長くなっちゃった。
じゃあ、今日は序章ってことでここで終わりにします。
一応今後書くのは
1) 情報戦としての人質事件
2) 働くオールタナティブ
ってことなんですわ。2)に関しては一応専門なので、あんまり足がつかないように、そんで硬くならないように書きたいと思います。

ちなみに私は多分、擁護論の人に分類されると思います。自衛隊派遣も反対だしね。あら、わたしったら、色わけされちゃって。でも上野千鶴子の朝日新聞の論壇はちょっといただけませんでしたな。彼女もすでに「記号」と化しているような。
(つづく)



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