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指輪物語関連ファイル

YUKI


2004年02月21日(土)
 <王の帰還>三回目 吹き替え版


吹き替えのいいところは、字幕を目で追わなくていいから画面のすみずみまで見ることができること。今日は、ストーリーを追うのもそこそこに、いろんなところを見ていました。あ、吹き替えの訳文は字幕とさほど違わなかった。ようやく、字幕のレベルが普通になったってことですね。でもね、吹き替えの方が、矛盾点を緩和してる感じがしました。たとえばセオデン王がエオウィンに、アラゴルンの方を見ながら「お前に似合いの男だ」と、字幕版ではなっていましたが、吹き替えでは「立派な男だ」というふうになっていました。原文のスクリプトを見ていないので、どちらが原文に忠実かはわからないけれど、セオデンまで応援している恋、という中途半端な感じはなくなりました。

今日は、戦闘の状態がどこまで進んで、どういうタイミングで援軍が現れているのか、というようなところを見ていました。オスギリアスが戦略上の要というのが、よくわからなかったんだけれど、あそこをとられると橋を渡って敵がやってくるわけですね。だからファラミアが守っている。でもいったん退却して、デネソールに言われてまた出陣し、全滅する。そうしてオーク軍がペレンノールの野に布陣して、ミナスティリスを攻略して、外壁を突破して、城に攻め込もうとした瞬間にローハンの騎馬軍団が現れる。そしてオーク軍を川へ追い詰めようとしたときに、南方の兵士とかじゅうが現れてローハン軍を蹴散らして、エオウィンと魔王が戦っている前後に、幽霊の軍をひきいてアラゴルンたちが到着。あっというまにオーク軍を蹴散らしてとりあえずの勝利。その間に、デネソールの狂乱と、モルドールのシェロブの話がからむから、あちこち大忙し。インフレ気味のオーク軍に対抗するには、RPGのような幽霊軍団しかないわけだーと、思わせてしまうところがちょっと残念。

黒門前に集結して、サウロンの目をごまかすというのは、原作よりわかりやすくなっていました。今日見てておもしろかったのは、指輪はないけれど、サウロンの目がアラゴルンにむかって、「あらごるーん・・・えれっさすーる・・・」という誘惑の言葉をつぶやいていたことでした。今から突撃するぞーっていうそのすぐ前の場面でね。そこで背後のレゴラスとかガンダルフが、こいつ大丈夫かなー?という顔をしているの。そこで、アラゴルンは少し間合いをとって「For Frodo」と言って突撃するんでした。王様になったアラゴルンはサウロンの罠には引っかからないのよ。

指輪が滅ぼされて、モルドールの全てが崩れる時に、原作では黒い雲がサウロンのかたちになってそして風に吹き飛ばされる・・・という描写だったと思うのですが、映画ではそういうふうにはなっていません。できるだけホコリをたてずに崩れていったようでした。黒い影も現れませんでした。PJいかにも喜んで作りそうな場面なのに。そのへんに911の映像の記憶への配慮があるのかなと思ったりしました。いろいろな意味で、あの出来事と制作時期が重なったのは大変だったんですね。

あとはネットで見かけた小ネタの確認
・ギムリ、執政の椅子に座ったら失礼かも。
・クモの糸にまかれたフロドの目が一瞬閉じてるカットがまざっていました。
・灰色港で、ガンダルフは指輪をしていました。
・最後にサムが家に帰るときに、フロドにもらった赤表紙本はどこへ行ってしまったんでしょうね?(笑)