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指輪物語関連ファイル

YUKI


2002年06月04日(火)
 <ビデオ>『G.I.ジェーン』


おもしろかったです。ヴィゴが鬼軍曹の役で出ていました。
ヴィゴの詩の朗読CDのサンプル音声を聞いて、思いっきり凍ってしまった私ですが、
この軍曹はかっこよかったです。

女性差別撤廃を訴える上院議員が、男女差別の激しい海軍に
一人の女性兵士を送り込む。それは、エリート将校が挑むSEALという特殊部隊で、
男でも60パーセントが脱落するという地獄のプログラム。
女性兵士オニールにデミ・ムーア。上院議員にアン・バンクロフト。監督はリドリー・スコットです。
映画としてはけっこうおもしろくて、政治的駆け引きの材料にされることは断固と拒否し、
ダブルスタンダード(女の子にはおまけする。部屋を別にする。など)は排除し、
実力で仲間の信頼を勝ち取っていくオニールの姿が感動的です。
きっちり軍隊の中のセクハラについても落とし前をつけているし。
戦闘になったら、そこを攻められるのは当たり前で、誤魔化さなかったのは
なかなかだと思ったわ。でも、ラスト、リビアの兵士が銃で撃たれて殺されて
アメリカ兵は全員生き残るのは、差別と言うものの根深さを
思い知らせる結果になってますが。

ヴィゴは、髪を短くして、ひげは鼻の下だけ。アラゴルンより老けて見えますが
ちゃんとサディスティックな上官役が板についていました。命令を下す声も
大きくはないけれど、語尾がきれているし、軍人の役をかっこよく演じていました。
『二つの塔』は戦闘シーンが増えると思いますが、期待できそうです。
『ダイヤルM』のちょっと軟派なお兄さんとは別人のようです。

ショーン・ビーンの存在感とはまた別のところに、ヴィゴのよさがあるのかなと思いました。
対照的なふたりが出ているから、指輪の映画はすごく楽しいのかもしれない。
かっこいい爺様たちとか、天然のおにいちゃんとか、ホビッツもいるし。
オールマイティじゃないの。