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2002年10月06日(日)
新しいブーツを買ったので
何が何でも見せびらかしたくなってしまい
にっきゃちゃんと共に久々に夜の街を探検した土曜の夜。
10日以上も禁酒を続けてきたオレとしては
どうせ禁酒処女を打ち破るのなら是非ともヤマダと!
などとユー淡い夢を持っていたのですが
嗚呼 夢は叶わぬから夢なのね、とか思いつつ
そりでもしょっぱなから頑としてノンアルコホルで。
『アタシはお酒飲まない時は お店の人に言って
牛乳とオレンジジュースを混ぜてもらってたわぁ♪』
ウーロン茶を飲み干し、次のドリンクを決めかねてるぼくに
店のマダムである中野ちゃん(仮名)がそう仰ってくりたのですが
そりを聞いた瞬間に ぼくとMASA君(従業員)は静かに反発します。
えええ?牛乳とオレンジジュースを混ぜると酸と牛乳が結合して
ぶつぶつのダマになって気色悪くなるよねっ、ネッ、ネッ?
ぼくらの記憶が正しければ そりは小学校の理科、
もしくは 教育雑誌『科学と学習』で勉強したんだものッ!
って、そりを力説するぼくとMASA君(従業員)の願い虚しく
出来上がったのはフルーチェオレンジのようなクリィミー飲料でした。
あれ?ありりりり?何でダマになってないとッ?
つーか飲めるの?飲めるの?だいじょぶ?怖くない?って
美味いじゃねーか( ̄▽ ̄;)
ってなカンジで蜜柑牛乳にものの2秒で服従です。
化学式の矛盾に今バサリとメスを入れたい所存。
お酒飲まないと長居はキツイし もう帰るねと
ぼくは確かにそう言って にっきゃちゃんを置いて店を出たのですが
あぁぁ お腹が空きました、そーいや昼以降喰ってねぇぞい。
そう思った瞬間にふらふらとアジアンレストランに向かうぼく。
もともとレゲエバーのオッサンが始めた店です。
深夜でひとりきりだろうと 何の躊躇があるものか。
そうだ、復活アルコホルの乾杯を試みちゃおうかしらッ☆
にこやかにお店に入り 温泉たまごとベーコンのサラダを頼み
さてドリンク系はどうしましょうかのぃ、と悩むぼくの隣りで
たった一人で来ているくせに落ち着きのない青年が一人。
どうやら彼は旅行者もしくは出張者のような雰囲気で
アジアンレストランの従業員の女子(オッサンの彼女)に
『宮崎だったらどこらへんに遊びに行けば楽しいの?』だの
『そこに行くにはどう行けば一番いいの?』だの
地元民ではない人間がよくするような質問を投げかけていたのですが
いつまでたっても会話が途切れるような状態では無く
こりってもしかして遠まわしにオッサンの彼女を口説いてるのか?
そう気付いた瞬間に 一気に乾杯への意欲を無くすぼくちん。
ここはレストランだ、スナックじゃねぇっつーの。
留まる事を知らない青年の語りにイライラもピークに達し
一人壁を向いて百面相を続けるぼくに
店の従業員がハラを抱えて笑います。
オッサンの彼女も困ってる雰囲気だったので
ウーロン茶を飲み干してとっととチェックを済ませました。
チェックをするのはオッサンの彼女の役目なんだもの。
『ありがとうございました、950円です♪』
『( ̄△ ̄;)エッ・・? マジ?950円?(←万券出そうとしてた)』
『はい、ぐみさん 2品しか頼んでないですもん』
『ごみんね、嫌がらせのよーな注文やったね(;´▽`A``』
『いえいえ、あ、ぐみさん!ブーツかっこいい!』
『ふふふふ、実はコレ見せびらかす為に出て来た』
『うふふふふ、また来て下さいねッ♪』
訂正します、ここはレストランじゃなくて喫茶店と見た(多分)
さて こりからどうしましょうかの、と
ぼくは深夜の繁華街をてくてくと歩きます。
せっかく代行駐車場に車を止めたのに
このままノンアルコホルで帰るなんて事は
意味もなくオノレを貶めるような気がして
とりあえず3軒目の店に突入するぼく。
深夜に一人で訪れるならばカズ君の店に決まってます。
ここはヤマダと最初に出会った店なので
行きたいようなしばらく行きたくないよーな。
でも他に行く店知らないしニャー。
意を決して店のドアを開けるぼくちん。
あぁぁぁ どうぞヤマダがいませんように。
もしくはにこやかなヤマダに逢えますように。
乙女心は矛盾のカタマリなの、うふっ(寒)
ホッとしたとゆーか残念とゆーか
店内にヤマダの姿は無く 一人カウンターに腰を下ろすぼく。
どうしようどうしようと迷いつつも
とうとう生ビールを頼んでみまちた。
考えるのヤメヤメ、とか言いながら そりでも
『ヤマダと乾杯したかったニャー』
とか考えてる自分のあきらめの悪さはまさに愚の骨頂です。
久しぶりのアルコホルは美味しくも何ともなかった。
カズ君がぼくの前にやってきて話し掛けます。
『ねねねね、ヤマダさんと御飯食べに行った?』
『うん、行ってきたぁ!って 最初オレ、時間間違えててよぅ』
『うん!だってあの日 うちの店にヤマダさんが来てよー
「カズ君、彼女来んかったっちゃわぁ。オレ、振られたっちゃろか」って
ガックリしてたからよ、どうなったかと思ってたとよ』
『うん、次の日の昼間に電話貰ってさ
その次の日に謝り倒して食事してきたわ』
『もー、ホンットにぐみさん馬鹿やっちゃから!馬鹿!』
『るっせー、馬鹿馬鹿言うなバーカ!』
って、ホントは貴様 詳細全部知ってんだろぉ?と
大声を出したい気持ちを押さえつつ
久々に口にするアルコホルに早くもヤラれかけてるぼく。
ビール2杯でトロンとするなんて なんかオレ、女子っぽくね?
染色体は誰が何と言ってもダブルエックスなぼくですが。
トロンとした気分を味わっていると
段々と腐女子モードの拍車がかかり
あぁぁぁ 今すぐカズ君に言いたくなる自分を押さえ込むのに懸命なの。
言いたい台詞を言わない台詞に変える為に
煙草を何本もふかしては消し ふかしては消し。
『カズ、短いんだけどウザい話してもいい?
ヤマダにもっかい逢いたい、けど連絡ない。以上!』
あぁぁぁ 言いてぇぇ。つーか情報探りてぇぇぇぇ!
でも聞いたら負けだっつーの、自分に対しても ヤマダに対しても。
ぐだぐだ考える事自体がマヌケやから だから止めようとしてるんだってば。
あぁぁぁ そりでもやはり気になる気になる気になるのぅぅぅぅ。
ぼくのココロの中でウザ腐女子モードとプライドモードがゴングを鳴らし
すんでの所でプライドモードの勝利です。
結局ビール2杯飲んで ぼくの禁酒歴は幕を閉じました。
でもまだしばらくはアルコホルは控えようかニャ、と。
酒を飲むと アルコホルに、とユーより
オノレの状況、つーかヤマダとの感情に酔う可能性大です。
見込みない現実をいい加減思い知れ自分。
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