【復活!】ダイエットなDIARY
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寝違えはやっと治ってきた。
新聞のテレビ欄を見ていると、ローカル番組に割かれる紙面は非常に少ない。
しかも、ここは埼玉であるから、他県のローカルテレビ局の番組表はきわめておざなりである。 そのうえ、その番組表からではどんな番組であるのかさっぱり分からないことが多い。
某紙のテレビ欄から、一部抜粋してみよう。

これをみてみると、まず群馬テレビでは朝の6時5分から8時までの約2時間の間に放送される内容が、
健康、命、演歌
である。 2時間がこの三つに、正確にいうと、三つの単語に要約されてしまうのである。 「健康」の次が「命」と言い切ってしまうところは何やら恫喝的でさえある。 健康か、さもなくば命、である。 それにしても、朝から演歌なのだろうか?
ほぼ同じ時間帯にとちぎTVでは、
買物、自遊、嵐
であり、こちらは朝から「買物」である。 さらに「自遊」や「嵐」などは、これだけではなんのことやら分からない。 朝から「嵐」なのか?
続く8時から9時半の時間帯ではどうだろう。
【群馬テレビ】 緑風、NOW、仕事 【とちぎTV】 鬼ユリ校長、とちぎ
1時間半枠だから、30分ずつ、緑風、NOW、仕事で三等分しているのであろうか?気になるところである。
さらにとちぎTVの「鬼ユリ校長」っていうのはいったい何なんだ?「とちぎ」っていうのも、説明していそうでいて、その実、中身はすこしも分からない。
続く9時30から正午までの2時間半をみてみよう。
【群馬テレビ】 スポーツ祭、群馬 【とちぎTV】 ナウ、神、旅、買物
群馬の方も負けてはいない。「群馬」という強力な対抗番組があるのである(笑)。 がしかし、やはりとちぎのセンスにはかなわないのかもしれない。
ナウ、神、旅、買物
である。
きっとナウでヤングな人が観るのにちがいない。 しかも群馬テレビでは「NOW」と英語表記であったが、こちらはカタカナであり、視聴者のリテラシーへの配慮が感じられる。
そして唐突に「神」である。 すげー、どんな番組なんだろう・・・・ そう思わせるすごさである。すでに日常を超越してしまっている。 さらに続いて「旅」である。 もう日常などはるか彼方に見えなくなっている。 そして、最後にくるのが、「買物」である。
買物・・・なんという日常的な言葉であろうか。
一度現実世界から離脱し、神との邂逅を果たし、はるかな旅へでて、そしてまた日常生活へ帰還するのである。
つまりこれは、
永劫回帰の思想
なのではあるまいか。
ニーチェである、ツァラトゥストラである。 とちぎTVは日曜日の番組に彼の哲学を実現しているのであろうか?
しかし、買物では群馬TVも負けていない。 続く、正午から夕方6時までをみてみよう。
【群馬テレビ】 買物、競馬、酸素、競輪、競馬、ぐんま 【とちぎTV】 音、馬、映画、買物、競馬、買い物、チエ
買物に始まり、競馬、競輪、競馬と日曜ならではのギャンブル時間帯だ。 最後には「ぐんま」でピシッとしめている。競輪競馬の合間にある「酸素」というのがどうもよく分からないが、おそらくギャンブルなどで緊張が続いているから、合間に酸素を補給しようという視聴者への配慮なのかもしれない。 そして最後は「ぐんま」である。
だが、やはりあなどれないのが「とちぎTV」である。
「馬」と「競馬」はちがうのだろうか?そして「買物」と「買い物」はどうちがうのだろうか?
おそらく、細かいことなど意に介さないのであろう。もう、王者の風格さえある。 そして最後は「チエ」である。 これはお年寄りの「知恵」を紹介する番組なのか、それと「チエ」という名前の人なのか?「じゃりんこチエ」という場合も想定することができる。
さらに続いて6時台から10時頃までをみてみよう。
【群馬テレビ】 関節、漫画、マラソン、住居、音楽 【とちぎTV】 スパイ、うた、栃木、フェイス、カー
群馬テレビはいきなり、「関節」をとりにきた(笑)。 「漫画」という二文字も内容が分からないだけにすごいが、「住居」というのも番組とは思えないぐらいすごい。 とちぎTVはここで大きな方向転換を行っている。スパイ、フェイス、カーという外来語の多用である。しかも朝8時台には「とちぎ」だったものが、夜には「栃木」と、ぐっと大人向けである。 朝と夜とでは視聴者層がちがうことは大いに考えられることであり、それによって番組構成も変えているのである。さすがである。
最後に、午後10時台から深夜までをみてみよう。
【群馬テレビ】 米国、サッカー、馬、ゴルフ、買い物 【とちぎTV】 MS、風景、馬、買物、買物
群馬県と「米国」がどうつながっているのか分からないが、米どころ、という意味であるとは思えないので、きっと国際情勢に配慮したものなのであろう。そしてやはり強いのが「馬」であり、「買い物」である。「買物」と「買い物」は、ここでも使い分けられている。いったいちがいは何なのだ?
とちぎTVはついに「MS」である。カタカナ表記さえ放棄してしまった。MSとはいったい何か? そんな疑問と期待の渦を巻き起こしながら、続いているのが「風景」という一見して癒し系であることをうかがわせる番組だ。 ここでいったん疲れた体を休め、お風呂に入る人はこの時間帯に入ってもらおうとしているようである。 そして最後は「馬」「買物」「買物」という怒涛の三連荘でしめくくるのである。
まあ、こうやって地方の夜はふけてゆく、のである。
【追記】 各ローカル局も最近ではWEBサイトを持っているので、番組がどうしても気になる方はそちらをご覧下さい(笑)。
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