【復活!】ダイエットなDIARY
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飲んでる?!鏡月?
なにも韓国製の安焼酎の宣伝をしたいわけではないが、10年物の泡盛などで肥えた舌にはこれが結構新鮮である。
なんというか、いかにも人造アルコールという薬品っぽさがさわやかである(笑)。
これをミネラルウォーターで少しだけ薄めて、ここのところずっと飲んでいる。
今日も6時に目が覚める。
すっかり早起き人間である。
つうか老人?
単なる高血圧なのかもしれない。
それはやばい。
最近、中国仏教の専門書を読んでいる。 といっても門外漢なので、専門の入門書であるが。
中国からお経を求めてインドに渡った求法僧の話は面白い。 有名な『西遊記』に出てくる三蔵法師は、実在の人物で、玄奘(げんじょう)三蔵という。
彼に限らず、タクラマカン砂漠を渡り、パミール高原を越え、山賊や妖怪の出る悪所・難所を越えて旅をしたのである。
インドへ旅した僧たちは帰国後、旅行記を残しており、それは古代アジアの歴史を知る貴重な資料ともなっている。
その中の、法顕という人の残した『法顕伝』には次のような描写がある。
上に飛鳥(ひちょう)なく、 下に走獣(そうじゅう)なし。 四顧茫茫(しこぼうぼう)として、 之(おもむ)く所を測る莫(な)く、 唯だ日を視て以て東西に准(なぞら)え、 人骨を望んで以て行路を標するのみ。 しばしば熱風悪鬼あり、 之に遇えば必ず死す。
人骨が散らばっているところを目印に砂漠を行くのである。
また、仏典漢訳で有名な鳩摩羅什(くまらじゅう)の足跡をしるした『続高僧伝』には次のようにある。
十人の中、過半亡没し、あますところ四人、わずかに存して此に至る。
これらの書物は、もちろんこうした僧たちの偉業を伝えたものであるだろうが、同時に、ここには物語としての魅力もある。
だからこそ西遊記などの作品が生まれ、日本にまで伝わってきたのである。
現在の秘境小説や冒険小説の原型がこうした書物にはある。
貴志裕介『天使の囀(さえず)り』(角川ホラー文庫)も同時に読んでいる。
こちらはアマゾンであるが、秘境冒険小説っぽい展開だ。
現実には、すでに秘境がなくなって久しい。
たとえばアフリカのマサイ族などにも携帯電話が普及しつつある。
旅行代理店から電話があって、観光客が来たときにだけ、槍を持ってジャンプして見せたりしているだけだという。
秘境がなくなってしまった現代こそ、秘境の魅力はあるのであろう。
人間の心の中も、秘境といえば秘境である。
名古屋の刺殺事件や通り魔事件の報道などをみると、まだまだ未開の暗黒大陸なのかもしれない。
そういった視点から秘境小説が書けるかも。
グッド・アイデアである。
そして、飲んでいる時のグッド・アイデアほど、後から考えるとあまりたいしたアイデアではない、ということを知っているぐらいには、オレももう大人なのである(笑)。
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