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川崎サポ・マラン遠征記(チャーター編3) - 2007年03月16日(金)

▽マランへ行く(4)


 とりあえずスタジアムに行ってみようということになり、グチャに乗った。
 前日のどんよりとした空の下アレマニアが集結していた風景とはまったく違い、
 よく晴れていて、こざっぱりした平和な町並みである。スタジアムの周辺も、
 驚くほど静まり返っている。


 ところで、5,000ルピアのはずのグチャは、着いてみればいつの間にか
 25,000ルピアという話になっており、ブチ切れていろいろ言ったが通じない。

 しまいに怒って10ドル米札を叩きつけて追い払った。後でよく考えたら、
 あの子供銀行券みたいな10ドル札は、90,000ルピアくらいの価値があるのだった。

 アホか。もったいない。

 知ってか知らずか、グチャのオヤジはドル札を見て苦虫を噛み潰したような
 含み笑いをしていたが。



 さて、アレマニアたちが描いたであろう見事な落書きを眺めてスタジアム
 周辺をうろうろしたが、もうアレマニアはいないし、露天もないのでする
 ことがない。駅前でオヤジに投げかけるべき罵詈雑言を考えつつ、ぷんぷん
 怒って歩いて駅まで戻ったら、ものの10分くらいだった。



 駅前にオヤジはいなかった。帰りの列車は午後までないので、バスに乗って
 帰るのが賢明そうだ。k氏が「タクシーで空港まで行ってしまいましょう」と
 言うが、それももったいないので、バス乗り場はないかと駅前をうろうろして
 いると、サッカーショップを発見した。


 「おお!」


 店にはアレマグッズが売られていた。意気揚々といろいろ買い込むk氏。
 しかし、グチャの一件ですっかり財布の紐が固くなっている僕は、渋りに
 渋ってシャツ1枚だけを35,000ルピアで買った。

 落ち着いて考えれば500円足らずである。何をケチっているのか。もっと
 買えばよかった。これだけは激しく後悔している。ちなみに、前日の
 マフラーに引き続き、またしても瓦斯っぽい青赤をチョイスしてしまった。


 アレマニアグッズも手に入り、目的を果たしきった我々は、ホクホク顔で
 タクシーと交渉。空港まで300,000ルピアという。ほぼ相場どおりだ。
 つたない英語で、空港の駐車場代とか高速道路代とか帰りの車代とか、
 いろいろ付くんじゃないかと、それこそ失礼なくらい念を押して、言い値の
 300,000ルピアでFIX。メーターも回すという。

 k氏は僕が交渉中にタクシー仲間と仲良くなり、マランのスポーツ新聞を
 ゲットしていた。



 タクシーは、すべて一般道で空港に向かった。途中で屋台にでも寄って
 小腹を満たそうと考えていたが、スコールで断念。タクシーは毒の沼でも
 大して渋滞に巻き込まれず、順調に空港に近づいた。


 ここで、アクシデント発生。

 白バイに止められる。


 大柄な運ちゃんは我々を残し、最初に免許証っぽい何か、続いて営業許可証の
 ようなものを持って降りていった。

 ところが何分経ってもポリ公と押し問答を続けるばかりで戻って来ないので、
 僕は財布を持ってタクシーを降りた。


 近くにあった露天のオッサンによると、25,000ルピアくらい包めばOKらしい。


 運ちゃんは泣きそうな顔をしながら財布の中を見せる。5,000ルピアしかない。
 仕方ないんで20,000ルピアと煙草を数本渡した。運ちゃんがそれと自分の
 5,000ルピアを営業許可証にたたみ込んでポリ公に渡すと、すぐに解放された。


 露天のオッサンによると、遠くマランから来た儲かっているタクシーという
 ことで、槍玉にあげられたらしい。



 空港に着いた時点でメーターは260,000ルピアくらいだった。駐車場が20,000ルピア
 なんで、300,000ルピアは払ってもいいと思い、100,000ルピア札を3枚渡したところ、
 律儀にも運ちゃんはタクシー仲間に両替を頼みに行ってしまった。次々と両替を
 断られている運ちゃんに「もういい」と礼を言い、我々は空港に入った。

 (終わり)

筆者:稲川さん 文責:おが

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以上で稲川さんの日記は終わっております。

電車の中の雰囲気や、お祭りのあとのちょっと寂しい感じがすごく
個人的に気に入ったのと、ラストの運ちゃんと警官とのやりとりも、
オフィシャルツアーでは決して見られない、インドネシア人の
生活が垣間見えます。


ACLを観に行くってのは、サッカーだけじゃなくってその国も
見ることになるですね。



というわけで、どうも稲川さん、ありがとうございました。


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