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10 minutes: 武士道とは、死ぬことと見つけたり - 2004年06月27日(日)

土曜日、昨年に続いてJ1の1stステージの優勝が決まる
とか言う試合があったので、行ってみた。


横浜vs鹿島というのは、フットボールアジアばっかり見ていると、
ジャパンでも相当のビッグゲームである。

マレーシアならペラvsパハン、
インドネシアならプルシジャvsプルセバヤ、
フィリピンならマニラ首都圏vs西ネグロス


みたいなモンである。



んで、行く前に俺はかなり悩んだ。



うーむ、俺のマネーを、イマイマしいカモメに渡すのは、
とても不愉快である。

なにかしら、ガツンとダメージを与えるべきである!



と考え、はじめは鹿島のチームカラーである、赤い服を身に
まとうつもりであったが、


「この東南アジア野郎!
 
 普段見に来ない癖に、我らの赤を着るとは不届き千万!

 腹を切れ!」


と、鹿サポにドヤされる様な気がしてきた上に、言い訳として
「あ、僕はインドネシアとか好きで」と言っても、ただの
ガイキチにしか思われないので、断念。



そこで考えたのは、昔、日韓大学サッカーを観に行った時に
着た、マレーシア航空のTシャツである。

↓これのTシャツ。


このTシャツが素晴らしいのは、日本の青と、韓国の赤が
ロゴ色なので、どちらにも怒られないという点である。


横浜の青、そして鹿島の赤。
うーむ、ナイスだ、俺。



というわけで、着てみたが、ハタと気づいた。


これ、トリコロールじゃねーか!



イロイロ考えた末、結局ニンテンドーのロゴ入りの黒の
Tシャツにした。

本当は、富士通とかの方が良かったと思うのだが、そんなTシャツを
持っていなかったのが残念である。

しかし、「プライド・オブ・J2」じゃい!俺!
というアピールもあったのである(かなりバカだな、俺)




というわけで、今回は当日にローソンで前売りを買い、
新横浜に着いたのであるが・・・・


うぅ・・っ!なんだ、この人々の幸せオーラはっっ!



「若奥様とキッズ」「女子中高生の仲良しグループ」
「休日のOL」「ランチを持って出かけるファミリー」

などなど、まるでTV番組の「王様のブランチ」の世界である。
(川崎はこの例えだと、再放送の「開運! なんでも鑑定団」である)



しかも、久々にスタジアムに入ってみると、

デカイ。新しい。

昔はそんなに思わなかったが、等々力と三ツ沢とせいぜい
平塚ばかり通っていると、かなりデカイ。


これが、ジャパンのトップリーグ・チームってやつか。。。


とか思いながら鹿島側に向かうと、知り合いの筋金入りの鹿サポさん
が居たのである。



「いやー、川崎は今、激強いっすよ。多分、銀河一ですよ、マジで。
 ユーロ2008にも出られますよ。」



と、うわっついたことを言っていると、



「いや、勝って嬉しいっつーのも、もちろんあるんスけど、
 チームが負け続けているときに悩む、ってのが、また
 サポとして楽しいんスよ」



・・・俺はまたも目からウロコが落ちた。


悩むのが楽しい・・・。

そうか、そういう楽しみもあるのか。




俺はちょっとあるフレーズが浮かんだ。

武士道とは、死ぬことと見つけたり

これは、サポ的に言えば、

サポ道とは、負けることと見つけたり

である。



また、彼は昨年のACLで、初戦でテロサーサナに
引き分けたことを、すごく悔しそうにしていた。



「いや、僕は甘かったんス。第3戦をしっかり応援しようと
 思って、第1戦行かなかったんスよ。

 そしたらウチ、第1戦でテロサーサナにロスタイムで・・・。

 僕が、僕が、第1戦にバンコク行って、一生懸命応援
 してたら・・・。」



これをピュアとみるかなんとみるか、評価がイロイロあると
思うが、俺はあえて、彼を「バカ野郎」と言いたい。

とてもバカ野郎だ。
多分、ベラパン氏が彼を見たら、抱きしめるハズである。




俺は自分を恥じた。

川崎がアウェイだから、横浜に来てしまった。
いいのか、俺は。

こんなバカの前で、「いやー僕も川崎応援してるっす。テヘ☆」
と言っていた俺は、とても恥ずかしくなってきた。

「応援」という言葉の重みが違いすぎる。うう・・・。




とかなんとか考えながら試合を観戦した。


試合内容は、まぁ皆さん知っての通りだと思うが、
アウェイ席は西日が強烈であった。

そして俺は黒Tシャツがアダとなり、滅茶苦茶暑くて
死にそうだった





あくまでも横国は、俺に嫌がらせを続けている様な気がする。




PS

彼とは、漫画「あぶさん」のような、サッカー漫画が
必要ではないか、という議論を交わした。

俺が「がんばれタブチくん」的な漫画も必要ではないか、
と提案したが、「Jリーグを100倍楽しく見る方法」が
あったから、それはもういらない、と言われ、少し悲しかった。



...



 

 

 

 

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