unsteady diary
riko



 再アップ

13日深夜アップしたもの。
固まりそうな笑顔でテンパって会話して帰宅したあと、
そのままじゃとにかく眠れないので、
日記を書き殴ってから、ようやく明け方眠れた。
起きたらツキモノが落ちたようで、けっきょく削除したの。

だけど。
酷いことばかり書いてるけど、それでも嘘は書いてない。
ブラックな内容も、嫌な感じの記述も、私のものなのよね。

「嘘がない日記という感じがする」という感想をもらって
調子に乗った私は、けっきょく残しとくことに…。
我ながら、単純。
そのうちおだてられりゃ、木に登りだすかもね。











重い腰をあげてゼミへ。
先生と卒論の打ち合わせを若干したあとは、
久しぶりに会った同学年の面子で
ご飯にお茶にとひたすら談笑し続けて、やっと帰宅。

教室一杯の虚栄心を吸い込んで、肺のなかにきのこが生えてきそう。
なんでこんなけったいなところに居るんだろうって思った。
神経ばかりがキリキリ嫌な音を立てて擦れる。

笑顔で呪文を唱えている集団。
トウミツノムラニッケイマリンアクセンチュアリクルートテレトウマイニチシンチョウマガハコウダンシュウエイニチギンマルイイセタンフジジュウショウブッサン………胸焼けがしそうだった。


あるゼミ仲間は、合コンのときに女として価値のもっとも高い企業に行くために、どこがいいかを相談していた。
超一流の企業だけ受けている彼女の狙いは、現在と同じ生活水準を維持するため、年収2000万以上の婿殿をゲットすること。
むろん面接ではまったく違うことを言うのだが。
彼女はすでに10社に「行くことが決まっている」。
内定を「待って」頂いているのではないので、
法律的な拘束力こそないけれど、それはたしかに「入社の約束」のはずだ。

一方で。
現在まだ一つしか内定がなくて、
それでも正直に迷ってることを伝えて「待ってください」と言ったために、
入社承諾の決断を迫られて、断りに行った他大学の女の子がいたことを、私は知っている。
がけっぷちの状態での大切な内定。
「就職活動を止めます」と嘯けば、キープしておける。
誰も責めないくらいの、ちいさな嘘。
それでも、身を切る思いで彼女は断ったんだ。

こういう例を挙げて、理不尽だと憤慨するなら、
たちまち潔癖症だと笑われる。
無能者の妬みだと冷笑される。
それも当たってるだろう。
価値観が違うなら、まるっきり無視できるはず。
そうではないから、だから悔しくてやりきれないんだろう。


それを証明するかのような出来事があった。
私の内定先をそれとなく聞かれて
「悪くないじゃん。CMよく見るよ。」
なんてさらりと言われたとき、思ってしまったのだ。
ここを受かってなかったら、私はいまどんな表情をしてただろう?と。


こだわっている大馬鹿の1人は、この私。
いい大学いい就職いい結婚…その果てにあるものが幸せとは限らないということを、豊かな生活とも限らないということを、これほど噛みしめておきながら。
私はけっして、母と同じにはなりたくないのに。




2001年06月13日(水)
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