unsteady diary
riko



 文字


メールは、親しくない「知り合い」との情報交換にぴったりだ。
会話しなくても大丈夫だなんて、幸せなこと。
文字だけなら、どんなことだって書けるから。

最近濃いやりとりをしてないなあと自覚している。
どーでもいい就活のML用の情報メールとかなら、
いくらでも垂れ流しできるんだけどな。
それ以上のメールとなると、まったく書く気がしない。
自分の思っていること、向かおうとしているところ、セーブが利かない最近の私が、とことん素直に書けばどうなるかわかってるから無理なのだ。
最近特に俗物と化しているので、別に高尚な話題なんてないし。
目指してる理想なんて、かけらもない。
パン喰い競争参加中。


濃い会話が成立する場合、それだけ自分から濃いものを出していて、
努力というと違うかもしれないけれど、自分のなかに深い池みたいなものがあって、壁を乗り越えてさまざまなものを晒しあっているから、だからコミュニケーションできるんだろうと思う。

だが、会話のなかならある程度誤解を修正しながら話すことができるけれど、メールやチャットはそうはいかない。
顔が見られない。
相手が見えない。
それなのに、言葉だけがそこにある。

私は、受け取ったものをとことん捻じ曲げるのが得意だ。
信じられる言葉がどんどん少なくなって。
背後に、存在しないかもしれないモノを見ている。


いま、私は強くて元気で前向きな自分を演出しつづける。
そのゆがみをここで少し戻すけれど、戻せる量には限りがあって、
私とは正反対な作業(仮面を取り外す作業)を続けている人を見ているのが
正直、けっこうきつかったりもする。

つらいなら、見なければいいのにねえ。>自分


体当たりができないんだから、これは私が選んだ距離だ。
手を離さなくちゃ、私が壊れる。
そもそも手を必要としていたのは私のほうで、
それなのに、言葉も感情も意見も、そこから浮かんでくるものに向き合うには、
いまの私は、容量が足りなさすぎる。
前に進めなくなる。


2001年05月21日(月)
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