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東京星組「王家に捧ぐ歌」
2003年09月30日(火)

東京に「王家に捧ぐ歌」を観に行ってきました。
これで3回目の観劇ですが、まだまだ涙は乾かず。
何度見ても泣けるよ〜(T.T)このお話は。

そもそも今回の観劇は
8月に初観劇した後母の前で
「ものすごく感動したの!
 15年間のタカラヅカファン生活の中で
 歴史に残る名作だと断言できるよ」
と演説をぶちかましたおかげで
母と一緒に泊まりがけで観ることとなったものでした。

果たして母は感動してくれるだろうか、
泣いてくれるだろうか?と
1幕を観ながらも気になって仕方ありませんでした(^^;)。
そして幕間休憩。
笑顔でクレープを頬張る母…。
開演前に行ったのにまたトイレに行く母…。
特に感慨を受けた様子のないその様子見て
密かにがっくりした私ですが
続いて第2幕。
「三度の銅鑼」〜「牢獄」の
クライマッスクシーンシーンがやってきました。
アムネリスの絶叫、ラダメスの牢獄での独白
アイーダの愛の告白
主役3人のこれでもかこれでもかの
演技合戦が展開されると
母はバッグからハンカチを取り出していました。
泣いてるぞ!イエス!!
自分も号泣しながらも
心でガッツポーズするわたしだったのでした。

母は、牢獄でラダメスが
「それこそわたしが望んだものではなかったのか!?
 アイ〜〜〜〜〜ダ♪」
と叫んで歌うところで一番泣けたらしいです。

宝塚に興味のないはずの母なのですが
最近「傭兵ピエール」「ドン・ファン」と
なぜかコンスタントに観劇しています。
わたしが誘ったのは「ピエール」と「王家」だけなのですが
母は友人とまた宙組を観に行くのだそう。
未だ和央さんと紫吹さんの見分けがつかない母なのだが。
「王家…」についても
「ラメダスって、気象衛星(アメダス)みたいな名前だね」
…ラダメスだってば。
「アムネスって、アムネスティ(人権擁護団体)と似てる」
…アムネリスだよ。
ふぅ…。


「王家…」東京公演

特に大きく変わったところはありませんでした。
檀ちゃんのファラオの衣装の髪型が変わったことぐらいかな??
それと、みんな演技がより充実しているように感じました。

わたしはアムネリスが一番好きなので
ついアムネリス中心に観てしまうのですが
今回檀ちゃんの演技で一番感動したのは
「三度の銅鑼」で表現された心の動きでした。
アイーダが「ああ愛しい人よ、早くわたしの元へ」
とラダメスを想って歌うとき
アムネリスもまた切なくうっとりとした表情を浮かべ
同じ気持ちでラダメスを想っていることが分かります。
アムネリスは、今宵父ファラオがラダメスに
2人の婚約を宣言するということを知っているのですね。
もしかしたらアムネリスは、ファラオに
そう言うようにお願いしたのかもしれません。
考えてみたら「唯一の絶対はファラオのみ」
とラダメスに宣言した台詞もその伏線だったのかも。

しかし、ラダメスを見つめる熱い視線はまたしても一方通行。
絶対的存在の父・ファラオという最強の切り札を持ちながらも
そんなラダメスの様子を見ると不安になるアムネリス。
三度目の銅鑼さえなれば、今度こそラダメスは自分の元に戻るはず。
三度目の銅鑼がなればすべては決まる。
けれども三度目の銅鑼が鳴ったとき
アムネリスの不安は的中。
「例え火あぶりにされても
 申し上げなくてはならないことがございます」
「ラダメス…あなた…」
まさか、という気持ちよりも
ああ、やっぱりという気持ちが大きいような気がしました。

しかしその時、突然
エチオピアのテロリストたちが現れファラオを殺害
驚いてファラオにすがり、同じくファラオに駆け寄った
ラダメスを頼るように見つめるアムネリス。
父親が殺されるという一大事の中でも
それでもまだアムネリスに本当の哀しみは
訪れてはいなかったと思います。
それはその次、ラダメスが
自分の裏切りを告白する所で
襲いかかります。
「裏切り者はわたしだ。
 わたしは今夜のことをある人に告げた。
 秘密はそこから漏れたとしか考えられない」
ラダメスのこの一言で、アムネリスは愛するラダメスが
アイーダのために(図らずも)国を裏切ったことを知るのです。
ここでアムネリスは「ああ」とも「わぁ」ともつかない
悲鳴のような泣き声をあげるのですが
それがほんとうに泣けました。
ファラオはもういない。ラダメスもいない。
本当に絶望したんでしょうね。

アムネリス派のわたしに言わせてもらえれば
この時アムネリスが味わった孤独は
ラダメスの何倍も深いと思います。
頼る人も愛してくれる人も誰もいないと言うのに
それでも立ち上がるアムネリスはなんて強い人なのか。

あれからアムネリスはどうなったのでしょうか。

わたしの希望=ケペルがアムネリスを好きになる(笑)。
アムネリスは、死ぬまでラダメスを好きで居続けるけれども
それでもケペルはアンドレのように想いを秘めて
ただ影のごとく女王に仕え平和を守るお手伝いをするんです(笑)。
やがて、ケペルの想いに答えることなく
アムネリスはこの世を去りますが
ケペルの想いに気づき、なにより彼の
優しさと思いやりを知っていたアムネリスは
ケペルに次のファラオになるように遺言。
ケペルは亡き女王のために壮大な王墓を造築。
その壁画に描かれたのは、
微笑んで佇むアムネリスとそのそばに
跪く1人のエジプトの将軍の姿。
(勿論フィナーレのデュエットのポーズ)
アムネリスがせめてあの世ではラダメスと結ばれるようにと
願いを込めてケペルが描かせたものなのでした。
(おしまい)



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