ビー玉日記
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2001年02月06日(火)  あめ玉

表紙のビー玉について有紗さんがあめ玉が食べたい、と書いてるのを見てふと思い出したことがある。

コドモの頃、買い物の帰りに時々母が露天で大玉のあめを買ってくれた。
当時たしか10円か20円だったと思う。
母がお菓子を買ってくれることは滅多になかったので、私にはそれがとても楽しみだった。

母と手をつないで、あめをなめなめ歩いて家に向かう。
そうしてずっとなめていると、あめが当たっている頬の内側がふやけてくる。
それが片方だけに偏るとなんとなく気持ち悪いので、あめを口の中で移動させて、反対側の頬にもっていく。
そして毎回、どんなに慎重にやっても、大きなあめは私の口を押し開けて、ぽん、と下界に飛び出してしまう。
いつも同じ、横断歩道で。

私は母に手を引かれて、ただふやけた場所を舌の先で触り、その一瞬前まであった存在を確かめたのだった。

悲しいお話です。


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