6匹目の兎<日進月歩でゴー!!>*R-15*

2005年12月28日(水)   サイアクナアナタ

今年最後の更新が、短文だけでは、なにやらサミシイ(笑)
ということで。
長文(お色気含む)をアップ。

原作ベース。
笑いを織り交ぜつつ、お色気。
でも、成分としては、お色気のほうが多いかも。(珍しい!)


Yコさんの萌え絵(inガチンコ絵茶)に、触発されて書いた文。
書き始めたのが、夏。
書き上がったのが、真冬。

・・・・・・・・・・どれだけ、難産なんだよ・・・orz (遅筆ココに極まれり)

思いまするに。
意識してお色気を文に含ませた話だったから、書き上がるのに時間がかかったのではなかろうか、と。(自己分析)

しかし、とんだ羞恥プレイかもしれない・・・・(´Д`;)
グォー!!!という感じで(どんな感じだよ?)、自分で読み返せません。
ええ、ええ。
これは、自分的には、かなりお色気文なのでネ・・・・(遠い目)


*どんな絵なのかは、Yコさんの絵日記(12月10日)をご覧アレ〜☆
(と、Yコさんにも羞恥プレイを強要するという非道を今年最後にする極悪人なのであった^^)





























戦闘の汚れと疲れを熱いシャワーで洗い流し、清潔なタオルで身体を濡らす水滴を拭い取る。
それでやっと、気分が落ち着いた。
ロッカーに濡れたタオルを放りこんで下着を穿くと、視界の端を濡れた巨体を隠すこともせずに義眼の男がズカズカやってくるのが見えた。
この男に、デリカシーという言葉は存在しない。
トグサは、それを無視し、着替えを続行しようとした。
が。
「あのさ」
「なんだ?」
「この手は何なのか、訊いてもいいか?」
腰を触る大きな手の感触に、引き攣りながら、肩越しに背後を見遣った。
そこには、ニヤニヤ笑いのデリカシーの欠片もないバトーがいて。
「ん?」
とぼけたように、首を傾げていた。
「ん?じゃねぇよ」
「まぁ、細かいことは気にすんな」
「するよ!しねえ方が可笑しいだろ??」
「いちいちウルサイねえ、お前は」
温度の低い手の平が腹の方に這ってくるのに、トグサは苛々とその手を剥ぎ取ろうとした。
しかし、生身が易々とサイボーグの力に敵うわけも無く。
バトーの手は簡単に、鍛えられ引き締まったトグサの腹に辿り着いた。
もう一方の手は、そのまま腰から胸へ、そしてトグサの首筋を撫でる。
「あんたがいちいち変なちょっかい出すからだろ!!!」
気が付けば。
トグサは裸の大男に抱き込まれていた。
ひんやりとした義体の感触が、晒したままの背から浸透してくるのに肌が粟立つ。
「ふざけてないで、さっさと着替えろ!」
それを振り払う為に大声を出したが、
「減るもんじゃねえんだから、イイジャン。触るくらい」
バトーには、全然、キカなかった。
「・・・・・・ッ」
「大体、お前がエロイ身体してるのが悪いんだぜ?」
「言うに事欠いて、俺のせいか・・・・・・この変態サイボーグ」
「ひでえ言われ様だなー」
カラカラと癪に障るバトーの笑い声がする。
「あんた、否定するけど、ホントはそういう趣味なんじゃねえの?!」
苛立ちを隠さず、嫌味ったらしい言葉を口にしても、当人はニヤニヤ笑うだけだ。
「んー?俺、女好きだけどね」
「じゃあ、この手は何だ?この手は!!女好きのする事かっ?!」
トグサは、諦めずにバトーの手を剥ごうと足掻く。
しかし無遠慮な手の持ち主はそれを気にも留めずに腹を撫で、まだ湿っている茶色の髪に頬を寄せた。
「まぁ、男とヤったこともあるにはあるが。それは、頼まれたからヤったってだけで。そっちの趣味はねえよ」
「・・・・・・・・・・・・」
トグサは後ろを返り見ることが出来ないことに歯噛みしながら、正面にある自分のロッカーを疑わしい視線で睨みつけた。
バトーの言葉が続く。
「ただ」
「・・・・・・・・・・・・」
「お前は、別かもな」
嫌な予感は電脳を横切って、
「お前のことは、抱きたいと思うからよ」
そんな言葉になって、バトーの口から発せられ、トグサの耳に届いた。
一瞬で、頭が真っ白になる。
「なッ、なんッ・・・・・・??」
「何でかはわかんねえ」
「その・・・その自発的な意思はなんなんだよ・・・ッ」
フリーズした脳を何とか再起動させ、バトーの腕から逃れようとトグサはもがいたが、やっぱり逃げ出すことは叶わなかった。
「だから、解んねえって言ってんだろ?」
「・・・・・・・・・」
「ん?いや待て。よーく考えてみると。やっぱ、お前の身体がエロイから悪いんじゃねえのか?」
「人のせいにすんなーーーーーーー!!!!」
「この腰がなーソソルんだよな〜〜」
「ぎゃーーーーーーーーーーー触るな撫でるなッ!?そ、れから、押し付けるなーーーーーーーー」
「むっふっふ」
下半身を押し付けられた事と、一向に止める気配のない事に、いつものセクハラが冗談を通り越し、その遠くに本気が見えたような気がして。
身の危険を感じたトグサは、なりふり構わず叫んだ。
「た・・・助けて少佐ーーーーーーーーーーーッ!!??」
電通に乗せて、最強の女に助けを求める。
が、それを背後のバトーが斬って捨てた。
「あいつに助けを求めても無駄だぞー?同僚のプライベートには無干渉の放任主義だからなー」
その声はさも愉しげで。
「本部内でこれって許されるのかよ?少佐ーーーーーーーーーーーーーーーッ」
しかし、バトーの言う通り、女の反応は一切無かった。
一応、バトーも回線をオープンにしたまま、暫し待ってみたが、やはり反応は無く。
それを確認したバトーは、ニタリと口の端を引き上げた。
「怒鳴り込んで来ないとこみると、許容範囲だな。よしよし」
「───────」
「ま、それにあいつに性的境界線は意味ねぇしな。トグサ、知ってるか?少佐に女のセックスフレンドがごそっといるって」
突然、上司のプライベートを聞かされ、トグサの脳は固まった。
「・・・・・・・・・・・・ぇ」
「まぁ、なんだ。この際、試しにヤッてみるってのもありだろ?どうよ、優しくシテやるぜ〜」
そこにきて、トグサはやっと我に返った。
危うく、丸め込まれるところだ。
「何がありなんだよ!?ふざ、ふざ・・・ふざけるのもいい加減にしろっ!俺には妻も子供もいるんだーーーーーーーー」
「かてぇこというなよ、トグサ。家庭人だからって、愉しんじゃいけないってこたぁねえだろ?アダルトソフトとかヴァーチャルセックスだと思えばイイじゃん。あとは、そうだな・・・ちょっと過激な電脳セックスとか?」
どういう言葉を羅列されても、どれもこれも承服しかねるトグサは、バトーの腕の中で必死にもがいた。
その必死の抵抗に、いつもの”からかい”で済ませようと思っていたバトーの気が変わっていく。
慌てふためくトグサをそのままに、何もしないではつまらない、という思考が浮かんだ。
「冗談キツイぜ、バトー・・・!!」
「イイ気持ちにさせてやるって!」
「だ・だ・誰がヤルかーーーーーーーーーーーーーッ」
「まぁまぁ、ヤってみなきゃ、解んないでしょーが」
より一層、逃げ出そう足掻くトグサを抱き締め、腹に這わせた手をそのまま下腹部へと滑らす。
引き締まった腹筋を撫で、更に手を這わせるとひくりとトグサの身体が強張るのが解った。

いつもなら、ここで止めてやるが、今日は止めない。

布地の上から、バトーの大きな手がトグサのモノに触れた。
そして、いやらしいぐらいにゆっくりと、太い手指が愛撫を始める。
「・・・ッ」
ぴくりとトグサの身体が身じろぎ、逃げようと抗う。
「・・・・・・マジで、冗談はよせって!」
その声には、少しの恐怖が混じっていて。
バトーは、自分の中にある獣じみた思考のスイッチが入ったことに気付いた。
「まぁまぁ、百聞は一見に如かずって言うダロ?」
「フザけんなッ・・・!」
トグサの身体を戒めるもう一方の腕の力を強め、更に愛撫を深くしていく。
形をなぞる様に動かすと、それは熱と硬さが増していった。
バトーの大きな手がトグサのモノを弄る度に。
「ぁ・・・・・・く」
声に甘い響きが混じるのをバトーは聴き逃さなかった。
快楽に掠れるその声に、自然、口許に笑みが浮かんだ。
「濡れてきたぜ?」
男という生き物は刺激には弱い。頭でどれだけ拒否しようと、身体は反応するものだ。
バトーの様なサイボーグなら、その性欲も殺してしまうことが出来る仕組みになっているが、生身のトグサはそうはいかない。
与えられる強制的な快楽の為に抵抗の力は薄れ、バトーの腕の中におさまり始めた。
「自分でヤるより、気持ちイイだろ?」
耳元で、囁くように言葉をかけるとトグサが羞恥に息を飲んだのが伝わってきた。
肌が羞恥で熱を持つ。
普段、生意気な新米の震える様は、予想以上に愉しかった。
「や、めろ・・・・・・嫌だ、バト、ォ」
トグサは、絡めとられていく思考と身体に、小さな悲鳴をあげる。
その声。
それに、愉悦が信号となって電脳を支配していくのがバトーには解った。
久々に感じるその感覚を愉しむ。
「──────────」
なんて、可愛いんだろうか、この生身は。
慌てふためいたり、子供のように突っ掛かってきては怒る。
バトーはそれが面白くて、からかうような言葉をいつだって用意していた。
「ん、ぁ・・・っ」
こんなことをしたいと思うのも、その延長線上にあるのかもしれない。
───────もしくは、何か、別の意味も?
そんな思考に辿り着いたバトーは、トグサを愛撫する手を止めてしまった。

別の意味。
それは、なんだろう?

その、バトーの強引な手が離れた瞬間。
生まれた一瞬の隙を突いて、トグサは痺れる身体に鞭打って、利き腕でもある右の肘をバトーの脇腹に叩き込んだ。
たいした威力ではなかったが、拘束する腕が弛み、自分を捻じ伏せようとしていた巨体も離れる。
トグサは更に振り向きざま、顎を狙い拳を突き上げた。
バトーのように脳が多少なりとも残っているサイボーグであれば、脳への打撃は有効なのだ。
「お?」
それをバトーは軽々と避け、ニヤリと笑った。
初歩の護身術。しかし、対サイボーグでも通用する実践向きの動き。
バトー自身がトグサに教えた動きだ。
無機の義眼と有機のトグサの目がぶつかる。
快楽の海に溺れかけ、潤んだ茶の目がバトーを睨みつけてきた。
しかし、その視線は直ぐに逸らされ。
トグサは少しよろめきながら、そのままふらつく足で、シャワーブースに逃げ込んでしまった。
さすがに、廊下には逃げ出せない。
自分の身を守る盾にはなり得ないが、閉ざされた空間に逃げ込めたトグサは安堵の息を吐いた。
身の内で燻る熱は、湧き上がる怒りに融けて消えていく。
へたりこんだまま、見えない敵に怒鳴る。
「このエロサイボーグ!!ゴーカン魔ッ!!!!!」
すると、ブースに取り付けられた背丈の低いドアの上から、敵が顔を出した。
にやにや笑いのままのバトーは、座り込んでいるトグサを見て、
「おいおいー悪かった悪かった、お嬢ちゃん」
そう言って更に笑みを深くした。
そんなバトーにトグサは怒りに震えながら怒鳴り、
「お嬢ちゃんじゃねえ!!俺は、三十代の立派なおっさんだッ!!!!」
歯を食いしばり、歯軋りが聞こえてきそうなほど、口許を歪めた。
「プッ」
バトーは ≪・・・・・・立派なおっさん?あれで??≫ 笑いを堪えることが出来なかった。
トグサの啖呵と表情に大爆笑するバトーの笑い声は、当然ながら火に油を注ぐ。
シャワールーム全体に、笑い声を掻き消すトグサの叫びが響き渡った。
「これ以上なんかしやがったら、俺のマテバが火を吹くからな!!」
逆毛を立てた猫だな。
わぁわぁ騒ぐトグサに、バトーはそんなことを思った。
(今度は口に出さず、心の中でだけ呟いたのは、思いやりのようなものである)
「覚えとけッ」
肩を上下させながら、トグサはバトーに人差し指を突きつけた。
「まったく、ウブなお嬢ちゃんはちゃんとした手順を踏まないとご不満らしい」
それに、バトーは肩を竦め、わざとらしく首を横に振って見せた。
「ゥッ・・・・・・誰が手順踏んでもヤるもんかーーーーー!!!!」
からかいに反応し、上気していくトグサの頬に、ニヤリと笑みが漏れる。
「それにしても。お前、身体だけじゃなくて、声もエロイぞ?この俺様が危うく、声だけでイきそうになった」
「────────」
そんなバトーの言葉に、トグサは唇を噛みしめ、
「うう・・・・少佐が駄目なら・・・・・・助けてくれ、イシカワーー」
攻殻機動隊の中でも古株の髭面の男の名を呼んだ。
瞬時に個別回線が開き、トグサの声が飛んでいく。
「犯されるーーーーっ」
よもや、こんなことを同僚に叫ぼうとは。
情けない。
トグサは涙目で、バトーを睨みつけた。
『こら、バトー。ヤり過ぎだぞ』
少しのタイムラグで、呆れを含んだ男の声が二人の電脳に流れ込んでくる。
トグサの言葉で何が起きたかを正確に察知したイシカワは溜息と共にバトーをたしなめた。
『いいかげんにしねえか』
「あ、なんだよ、オジィ!邪魔すんな!」
それにバトーは抵抗しようとしたが、ドスの利いたイシカワの声に。
『ウチには階級は存在しない。が、年功序列ってもんがねえワケでもねえ。俺様にタテつくとどうなるか、思い知るか?』
「・・・・・・チェ。はいはい、解りましたよ〜」
バトーは仏頂面で、おざなりに返事をした。
『返事は一回だ。軍時代に徹底的に教えただろうが』
「Yes,dad」
『───解りゃいいのさ、クソガキ』
イシカワは、バトーの言い様に憎々しげに鼻を鳴らす。それから、助けを求めてきたトグサにきつく助言した。
それは、さながら。
世間知らずな娘に説教をする父親の心境だ。
『トグサ、こいつにヤられたくなきゃ、油断も隙も見せるな。いいな?』
「うん。解った・・・痛いほど解った・・・・・・」
ぐったりとしたトグサのその声に。
『本当にイタイ目に合う前に、理解しろよ。所帯持ち』
捨て台詞を残して、イシカワの回線は切れた。

耳に痛過ぎる古株の男の助言にトグサは唇を噛みしめ、情けなさに肩を落とす。
そして、バトーはといえば。
説教に懲りた様子もなく、ヘコむトグサをニヤニヤと眺める始末であった。


最悪だ。


トグサは、心の内で一言、力なく呟いた。


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イシカワからトグサへの回線が閉じられた、それと同時。
『まったく、お嬢ちゃんをからかって遊ぶんじゃねぇよ』
バトーの電脳には、イシカワの暗号通信が届いていた。
その言葉にバトーは何故か反射的に言い返してしまう。
『本気だっつったら?』
本気。
本気?
何に、本気だというのか。
自分が吐き出した言葉に、バトーは首を傾げる。
『───だったら、ちゃんとした手順を踏め。でも、言っとくが、奴は所帯持ちだぞ?』
そんなバトーの心の動きを察したのか、イシカワは少し間を置いてから、言葉を続けた。
『手に入りゃしねえ』
背を押す様に見えて、クギをぐっさりと刺すことも忘れなかったイシカワであったが、この助言が無駄になることも、長年の経験で解っていた。
そして。
バトーはといえば、イシカワと話すことで、形のなかったモノの姿が見えてくる様に感じていた。
このカンジが何なのか、本当は解っている。
不思議な心持で、バトーは。
『今更、それを言うかよ?』
笑いと共にその言葉を口にした。
『・・・・・・仕様のねえ餓鬼が』
イシカワの溜息がうっそりとバトーの電脳に響く。
『マッタク。お前らは、ほんとに手間がかかる。少佐は乱交。てめぇは同僚相手の不倫希望ときたもんだ』
付き合いも長く、私生活の部分でも知られたところの多いイシカワのぼやきに、バトーはニヤリと笑った。
『手間が掛かるほど、可愛いモンだろう?』
それには速攻で、答えが返ってくる。
『こんな馬鹿息子と放蕩娘はいらん』
その言葉を最後に、回線は切れた。
(次に邪魔される時は、トグサが本気で嫌がったときだな)
バトーがそんなことを脳内で呟くと、見計らったかのように閉じた回線が再び開いた。
『言い忘れた。同意がなけりゃ、最後までヤろうとヤるまいと強姦だからな、バトー?そんなことするような馬鹿には育てたつもりはねえぞ』
イシカワの親父じみた言葉に、バトーの口許に苦笑が浮かぶ。
『解ったな?』
『へいへい』
『返事は一回だ』
『はいよ、解ってるっての』
今度はバトーの方が先に、回線を切った。




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END


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武藤なむ