うさぎ日記
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2013年02月23日(土) 気をつけてください、と言われても。

昨日の会話のつづき。

Mさんの御近所に認知症老人(男性、息子夫婦、孫と同居。)がおられる家庭があって、この御老人、マッチで何かに火をつけるのが趣味なのだとか。

お嫁さんは、「気がつくと、納屋の藁束に火をつけていたり、家の中で新聞紙を燃やしていたり、でも、うちではずっとお祖父さんを見ているんで、いつもすぐに気がついて火を消すのですよ。
近所の御宅にも、うちのお祖父さんは、マッチで火をつけるのが好きだから、お祖父さんの姿をみかけたら、気をつけてくださいね。
と、挨拶して了承してもらっている。」
と、Mさんに話されたという。

この話、Mさんは、認知症の徘徊を嘆いたKさんと私の会話を聞いていて、ニコニコと笑顔で言いだされた。

でも。私が近所のひとの立場なら、口では「解りました。大変ですね。」と言うかもしれないけれど、留守することもあるし、お祖父さんをずっと見張っているわけでもないので、もし、私がお祖父さんの姿に気付かない間に、家に火をつけられたら、と、すごく心配だと思う。

Mさんも、その御近所の家のお嫁さんも、認知症の御家族の幸せを願うあまりに、周囲のかたも自分達と同じような気持ちで、我が家の老人を見ていてくれる、とか、
見るべきだとか、そんな風に、無意識のうちに思っておられるのではないだろうか。

御老人のマッチの火遊びが近所の家を丸焼けにしないことを祈るだけである。


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