| 2004年03月31日(水) |
シンガポール代表×日本代表 |
内容は最悪、でも結果は良し。
オマーン戦はワールドカップ予選の初戦ということもあり、緊張感 漂うホームで、選手たちも初めての舞台で本領発揮はできなかった。 今回は初のアウェーでの予選、どんな状況が待っているのか、選手も サポーターも監督も報道も手探りな部分は否めなかっただろう。
アウェーでの戦いと言えばつい最近、過酷な中東とのダブルセントラル 形式の予選を戦い抜き五輪出場権を得たU23代表が思い出される。 その時を思い出せば、今日の苦戦の原因が見えてくるのではないか。 思わぬ苦戦、予想しなかった敗戦、計算外のトラブル、などの苦境を 乗り越えられた一番の要因は、監督の采配や選手の技量ではなく、 どんなことがあっても五輪に行くという戦う気持ちが強かったからだと 僕は思っている。
昨日のフル代表の選手たちには、残念ながらその気概が見えなかった。 選手たちだけではなく、監督や報道、サポーターにも、だ。 負けられない戦い、と煽りはするが言葉だけ、中身は何もない。 監督批判は簡単だが、じゃあどうするのって所では何も答えがない。 ジーコを超える政治力を持った人物で日本の監督を引き受けてくれる 人なんかいない。
確かにジーコは選手起用や戦術では今の日本にとってベストではない かもしれない。しかし予選が進んでいくにつれ、選手の招集や他国 との交渉事において(特に協会が頼りないから)、ジーコほど日本の 現状を理解し仕事が出来る人はいないだろう。だから簡単に監督交代 など考えてはいけないと思う。トルシエの時代を考えれば、交渉上手 なのは明白である。中田1人をケアすればいい時代は終わっている。
どんな監督が率いようと、肝心なのはピッチで戦う選手である。 この試合では誰もピッチで声を荒げる選手はいなかった。暑いなぁ、 入らねぇなぁ、バラバラだなぁ、と考えているだけで、淡々と自分の 出来ることをやって、時間が過ぎるのを待っているようだった。
ピッチで怒ってばかりの選手もどうかと思うが、ドゥンガや中山の ような戦う選手が必要だ。仲間に対しても試合中に要求できる、 指示ができる選手がいない。声を出すのは当たり前のことで、試合中 に寄り添って打ち合わせているだけじゃ物足りない。グダグダ話して るんじゃねぇよ、って思う。中田はそういう選手の必要性を理解して いるのだろうが、自分がその立場になることは出来ない。
果たしてシンガポール戦のピッチ上で、シュート外して悔しい、 もっと点が取れなくて情けない、と思ってる選手はいるのだろうか。 修正しなきゃ、なんてコメントはもう聞きたくない。選手生命かけて 戦う姿勢がなければワールドカップという舞台には立てない。
大げさかな?でも五輪代表がピッチで見せた戦いは、今日勝たなきゃ 全てを失ってしまうという危機感を抱き、ピッチで戦う選手の気持ち を感じることができた。それとも日本は1次予選くらいは流して 戦えるくらいレベルが上がったんだろうか。内容は最低でも、最低限 のノルマである勝ち点3は奪えたんだから。
でもこのままでは、技量的にレベルが近い最終予選では全く通用しな くなってしまう気がする。手遅れにならない内に、って中田が発した 言葉は、それを意味しているのではないだろうか。伸びきって しまったバネは取り替えなきゃ以前の反発力は生まれないのだから。
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