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■ 死のサハラを脱出せよ(上・下)/クライブ・カッスラー
『死のサハラを脱出せよ〈上〉』/クライブ・カッスラー (著), Clive Cussler (原著), 中山 善之 (翻訳) 文庫: 425 p ; サイズ(cm): 15 x 11 出版社: 新潮社 ; ISBN: 4102170154 ; 上 巻 (1992/11) 内容(「BOOK」データベースより) 1865年、アメリカ南軍の甲鉄鑑が、バージニアの川霧の彼方へと姿を消した―。1931年、オーストラリアの女性飛行家の愛機は、サハラ砂漠の南西部に不時着した―。そして1996年、サファリに赴いたイギリスの一行がマリで殺戮の洗礼を受ける。おりしもサハラの南、大西洋では巨大な赤潮が発生していた―。ダーク・ピットが歴史の謎と人類の危機に挑む全米No.1の話題作。
『死のサハラを脱出せよ〈下〉』/クライブ・カッスラー (著), Clive Cussler (原著), 中山 善之 (翻訳) 文庫: 484 p ; サイズ(cm): 15 x 11 出版社: 新潮社 ; ISBN: 4102170162 ; 下 巻 (1992/11) 内容(「BOOK」データベースより) 果てしなく増殖してゆく赤潮。マリの将軍と結託して事業の拡大に腐心するフランスの悪徳実業家。そして彼らに捕らえられ、強制労働を科せられる科学者たち。死神だけが待つ広大な砂漠の脱出行こそがピットの宿命となった。合衆国大統領が動き、国連事務総長も動く。援軍とともに引き返したピットは、旧外人部隊の砦に立てこもる。数千名に及ぶマリ軍との苛烈な闘いが火蓋を切る―。
映画もくだらなかったが、この原作がまた荒唐無稽で、思わず失笑。南北戦争時の南部連合の甲鉄艦が、どういうわけかはるばるサハラ砂漠まで流れ着き、なんとその中にリンカーンのミイラが横たわっていたという結末。映画の結末とは全然違うし、リンカーン暗殺は実は替え玉だったという、アメリカ史を根底から揺るがしてしまう話だ。途中でクライブ・カッスラー本人も登場してしまうし。ある意味すごい!
しかし、船や飛行機、クラシックカー、武器などに興味のある人には、クライブ・カッスラーは面白いだろうが、そういうのに興味がない人には退屈かも。BOOK・OFFで安かったので何冊か買ってしまったが、「サハラ」以外は、どうも読みそうにない。
映画「サハラ」の感想
新作映画が目白押しの今週。なんか観に行こうということになって、私は「スターウォーズ�掘廚任睥匹�ったのだが、結局怖いもの見たさで 「サハラ」 になってしまった。原作はまだ読書中。なんとなく自殺行為のような気もしたが、怖い、怖いと言って目隠ししながらも、指の間から見ちゃうといったような感じで、禁断の扉を開けてしまった。
はっきり言いましょう。「3大面白くない映画」のひとつでしょうかね、これ。原作がどうのとか、主人公ダーク・ピットのイメージがどうのといったレベルじゃないです。これじゃ原作者が訴訟を起こすのも無理はない。
そもそも原作も、かなり大胆な設定ではあるのだけれど、脚本が悪いのか、キャスティングがまるでなってないのか、結構アクションシーンはあるのに、とっても退屈。何と言っても、やっぱりマシュー・マコノヒーはヒーローの器じゃないし。
<マシュー・マコノヒーがヒーローに向いていない理由>
●目の間(眉間?)がくぼんでいない顔なので、口をぽかんと開けていることが多い(トム・クルーズ、ケビン・コスナーも同類。彼らは皆、蓄膿症っぽい)。→精悍なヒーローにあるまじき行為である。
●足が短い。というか胴が長い。→アクションヒーロー向きの体型ではない。
●動きにキレがない。トロくさい。→殺されていてもおかしくないのに、主人公なので死なないだけ。
まあ、あげればきりがないのだが、マコノヒー自ら、ぜひダーク・ピット役をやりたいと望んだそうで、シリーズ化されて人気のあるヒーローを演じようなんて、たいした度胸だ。アクション・ヒーローにしては足が短い(胴が長い)ってことに、気づいていないのだろうか?原作で人気のあるヒーローを演じるのは、ファンが厳しい目で観るから、かなり怖いことだと思うが、マコノヒーは自分がやれると勘違いしちゃったみたい。
この話には、ダーク・ピットのほかに、NUMA(国立海中海洋機関)のメンバーである、アル・ジョルディーノとルディ・ガンという人物が出てくるのだが、これが「おとぼけ3人組」といった感じで、気が抜ける。せめてダークだけでも精悍なヒーロータイプならいいのだが、残念ながら全員「おとぼけ」なので、困っちゃう。そういう映画なら、それはそれでいいのだが、これはダーク・ピットシリーズですよ。カッコつけるところは、カッコつけてくれないと。
アル・ジョルディーノ役は、なかなか面白いキャラではあったが、そこで笑いをとらなくてもいいんじゃないの?この場面てシリアスなんでしょ?という雰囲気。たしかに、原作もユーモアたっぷりではあるんだけど、ドタバタの笑いとは違う。それに、そういう場面展開を、マコノヒーが上手くこなしているとは思えない。いっそのことジョルディーノ役をダーク・ピットにしたほうが、まだましかも。
ダークの相手役(007のボンドガールみたいな立場)のエヴァは、ペネロペ・クロスが演じていたが、WHOの医師という役柄(原作とは違う)。メガネさえかければ、知的な医者に見えるのでは?という古典的な作り。彼女はあまりセクシーでもないし(角度によってはオバサンっぽい)、ましてや知的でもないので、ボンドガールのようなものを期待していた人には期待外れだろう。
とまあ、マシュー・マコノヒーのファンがいたら、ごめんね!という感じだけれど、幸いにも、この映画を観たせいで原作のイメージに支障が出るということはなさそう。それほどどうでもいい映画で、全くの別物。ストーリーもめちゃくちゃだし、ダーク・ピットシリーズじゃなくて、単発のお笑い映画だと思って観ればよい。マコノヒーも、あれはダーク・ピットではなく、マコノヒーなんだと思っていれば腹も立たない。
あえてカッコよかった人をあげれば、CIAの黒人の人かな。映画 「サイダーハウス・ルール」 で、リンゴ摘みをしていた季節労働者のボス役の人。
2005年07月01日(金)
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