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 Gregor the Overlander (Underland Chronicles)/Suzanne Collins

この本は、ゴキブリとクモとコウモリとネズミが出てくる戦慄すべきファンタジーだったのだが(私は足のあるものはだいじょうぶ)、なかなかどうして面白かった。ゴキブリもコウモリも人間がその背中に乗れるほど大きくて、死ぬほどゴキブリが嫌いって人は、本を触るのも嫌かもしれないが。

主人公のグレゴールは、2年7ヶ月前に父親が失踪して以来、母親を助けて、家事や育児を率先してやっている健気な男の子だ。ある日、洗濯室に開いていた穴に、妹のブーツ(2歳)と一緒に転がり落ち・・・。

落ちた先は「Underland」(まんま!もちろん上の世界は「Overland」)で、巨大なゴキブリやコウモリが人間と共存している世界だった。そこで、実はグレゴールの父親もここにいて、生きているらしいことがわかった。

ところが、父親は「Underlander」たちの敵であるネズミの国「Dead Land」に捕らえられているらしいというので、グレゴールを先頭に、「Underlander」たちはネズミ軍と戦うという話。

何と言っても、グレゴールの妹ブーツが、めちゃくちゃかわいい。2歳なのでまだグレゴールと言えず、「Ge-Go」というのがかわいい。周りが暗くなっているときに、ブーツの明るさで救われるのだ。

ブーツが「Go see ma-ma!」などと言うのを読んで、そうか、まだ言葉がちゃんとしゃべれない赤ん坊は、こんな風に言うのか!と、妙に納得した。まだ2歳のくせに、「おむつ取り替えて!」なんて、しっかり主張するところなんかは笑えた。もちろん「diaper」と言えないので、おむつは「diper」になってしまうのだが。

再び父親とめぐり合ったグレゴールとブーツは、無事に家に帰るので、めでたし、めでたしなのだが、「Underland」の王が、「See you soon!」と言うのが気になる。と思ったら、すでに続きが出ていた。今度もまだネズミの邪悪な王と戦うらしい。余談だが、グレゴールはしっかりしているのに、父親が情けない感じなのが、ちょっと不満だった。


2004年12月30日(木)
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