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■ The Witching Hour (Lives of the Mayfair Witches)/Anne Rice

内容(「BOOK」データベースより)
美貌の天才外科医ローアン・メイフェアは、一族の莫大な財産を相続し、ついに建築家マイケル・カリーと結婚する。が、二人の幸せな生活に悪霊ラシャーが忍び寄る。三百年にわたりメイフェア家の魔女たちにとりつくこの悪霊は、ローアンを誘惑して、自身の肉体化を図ろうとする―。いま、すべての謎は解かれ、運命の壮大な円環が閉じる。血も凍る結末へと一気に突き進む、ホラー巨篇、堂々の完結。


<参考:「Lives of the Mayfair Witches」シリーズ>

Lasher: Lives of the Mayfair Witches/Anne Rice (著)
マスマーケット: 640 p ; 出版社: Ballantine Books (Mm) ; ISBN: 0345397819 ; Reprint 版 (1995/09/01)
内容(「BOOK」データベースより)
肉体を持った悪霊ラシャーと共に姿を消したローアン・メイフェア。その彼女から元同僚サミュエル・ラーキン博士に驚くべき資料が送られてきた。人間の2倍の染色体をもつ身長195センチの幼児―それが資料の語る内容だった。一方、病の癒えたローアンの夫マイケル・カリーの前に、メイフェア一族のジュリアンの霊が現れ、ついにラシャーの真実を語りはじめた。

Taltos: Lives of the Mayfair Witches/Anne Rice (著)
マスマーケット: 576 p ; 出版社: Ballantine Books (Mm) ; ISBN: 0345404319 ; Reprint 版 (1996/05/01)



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PBで1000ページを超えるんだけど、文章が冗長。だからどんどん、どんどん長くなっていってしまうんだろう。本筋に関係ないことが、これでもかというくらいに書き込んである。途中で、何の話だっけ?と確認しなきゃいけなくなるような本だ。早く本筋に入って、面白くなってくれればいいんだけど。。。

とにかく、魔女の話なんだよね?邦題も 『魔女の刻』 だし。なんだか亡霊みたいなのが出てはきてるんだけど(メイフェア家の魔女たちにとりつく悪霊)、魔女はまだ出てこない。ハリポタのような魔法使いが出てくるファンタジーだとは思っていないけど、魔女がメインというより、どちらかというと「悪霊」がメインなんだな。

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ところで、アン・ライスの 『The Witching Hour』 はどうするかなって感じ。ずぅーっと、メイフェア家の歴史というか、なんというか、また聞きの話ばかりで、全然展開していかないんだもの、だるい。 内容説明 にあるような話が展開し始めるまでの状況設定が長すぎ!

悪魔に取りつかれたメイフェア家の代々の女性たちは、皆気が狂ってしまうというんだけど、今のところ、その悪魔が特別悪さをしているわけでもなく、その人の母親もおばあさんも、そのまたおばあさんもそうだったといったような噂話の域を出ない。だからなんなの?って感じ。嫌になってしまった。

ここはさっさとやめて、違う本を読んだほうが得策と思うんだけど、それが今いち思い切れない。もう少し読んだら、話が進むかもしれないと、まだ期待を捨てきれずにいる。

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とりあえず手元にあった本を読む。これが、昨日から読み始めた小人の話じゃなくて、アン・ライスの 『The Witching Hour』 だっていうところに、なにやら魔力を感じる。やめたいのにやめられない。私にも悪霊ラシャーが取り憑いたか!って感じ。

アン・ライスはニューオーリンズ生まれだが、20歳から27年間もサンフランシスコに住んでいた。なので、物語の第一の舞台はニューオーリンズなのだが、第二の舞台はサンフランシスコである。

いくらアメリカ南部に興味があるとはいえ、ニューオーリンズには行ったことがないので、文章から想像するしかないのだが、アン・ライスのこの本には、他の南部ものに比べて、かなり多めにニューオーリンズの特徴(特にガーデン・ディストリクト周辺)が描かれているのだろうと思う。それも濃密に。

同じように、第二の舞台であるサンフランシスコのゴールデンゲート・ブリッジ周辺も丹念に描かれていて、こちらは行ったことがあるので、目の前に情景が浮かんでくる。そういった意味では、サンフランシスコが舞台になっている部分のほうが興味深く読めるのだが、そうはいっても、やっぱりこれはニューオーリンズの話で、そこの怪しげな雰囲気を抜きには語れない代物なんだろう。

などと考えながら読んでいたら、昨日放り出したはずの本の割には一気にいって、やっと主人公のローアン・メイフェアと、宿命の相手マイケル・カリーが結ばれる段まで進んだ。やっと話が展開してきたよ、と思ったら、次は一気に17世紀まで飛ぶらしい。歴史物も書いていたアン・ライスだけに、そういう運びが好きなんだろうなとは思うが、せっかくここまで読んだのだから、どんどん展開させてくれないと困る。

17世紀に、メイフェア家の祖先が悪霊ラシャーを呼び出してしまうという話の顛末について描かれていくようなのだが、これまでにも現れている上品な男の幽霊(らしきもの)が、なぜ悪霊なのか、メイフェア家とどういった関連があるのか、一応好奇心は掻き立てられてはいるので、たぶんこの先も続けられるだろうとは思うが、それにしてもやっぱり冗長な文章だなという印象は否定できない。アン・ライスは耽美的と言われたりしているが、耽美的というのとはちょっと違うような・・・。

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アン・ライスの 『The Witching Hour』 を読書中。現代の主人公ローアン・メイフェアに至るまでのメイフェア家の歴史が延々と述べられているのだが、長いし、登場人物は多いしで、気が狂いそう。それでも、なんとか現代に近いところ(ローアンの母親のあたり)までたどり着いた。

そもそもメイフェア家はハイチで財を成し、その後アメリカ(ニューオーリンズ)にやってくるのだが、南北戦争などがあったにも関わらず、衰退はしなかった。大農園を持っているのとは別に、悪霊ラシャーが宝石類をどこかから盗んでくるため、社会環境の変化には一切関係なく栄えてきたというわけ。

しかもおぞましいのは、メイフェア家の中では近親相姦が多く、父親と娘などというのは当たり前のような関係で、さらにその間に生まれた娘と、先の父親(その子にとっては祖父になるのだが)とが関係するなんていうのまであるのだから、わけの分からない話になっている。

アン・ライスの小説には、そういった近親相姦や同性愛というのがふんだんに登場する。そういった事柄を読むのが嫌だという人には、アン・ライスは不向きだろう。私もその類は好きではないが、ここを突破しないと、先に進まないので、読まないわけにはいかない。

というか、ローアン・メイフェアと悪霊ラシャーの話をするのに、メイフェア家の初代にまで遡って、祖先たちを一人残さず紹介する必要があるのか?という素朴な疑問もわいて来るのだが、必要があるんでしょう、きっと!と思わずには、馬鹿らしくて読んでいられない。彼らの歴史は、上にも書いたように、近親相姦や同性愛などの話で躓かなければ、それなりに面白い。

そんな話の最中に、ニューオーリンズのフレンチ・クォーター(売春宿があるところ)などが出てきて、そこで ジェリー・ロール・モートン が演奏しているといったような実際の出来事が書いてあったりするので、時々はっとする。ジェリー・ロール・モートンは、青山先生の授業でCDを聴かせてもらった折に、気にいって私もCDを買ってある。先日のジュンク堂のトークショーでもこれを聴いた。

そんなわけで、アメリカ南部、特にニューオーリンズに興味のある人には、読みどころのたくさんある本でもある。それにしても、アン・ライスは濃い。あんまり濃すぎるので、1冊読み終えたら、しばらくはもういいって感じになるんだろうなと思う。私は息子のクリストファー・ライス(小説家)が好きなのだが、彼がゲイなのは、お母さんの影響かな?なんて思ってしまう。

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やっと読み終えた。17世紀の魔女裁判なども出てくるが、話の核は現代。延々とメイフェア家と悪霊ラシャーとの歴史が語られ、なんとなく古めかしいイメージが漂っているのだが、最後にはDNAの話になったりして、なんだこれは?SFか?という感じになる。

悪霊ラシャーは、はっきりとはどういう生き物かは不明だが、とにかく肉体を持っていない。宇宙の始まりと共に存在していたようなスピリチュアルな存在らしい。それがメイフェア家の祖先スーザンに呼び出され、人間と関わっていくうちに、肉体が欲しくなったのだ。

そもそも言葉も考えも持たないラシャーは、人間の奴隷(アラジンの魔法のランプのジンのようなもの)であったのだが、何百年も人間と関わる間に、意志を持ち、言葉も操れるようになった。そして、スーザンから数えて13番目の魔女(ローアン)は、最も強大な力を持つ魔女なので、ラシャーはその力を借りて、肉体を持とうと企むのだ。すべては13番目の魔女のために、お膳立てされていく。

ローアンの力を借りて(ローアンが宿したマイケルの胎児にのりうつった)、肉体化を図ったラシャーは、現代科学を超えた存在となる。赤ん坊の姿で生まれたラシャーはみるみる成長し、不死の肉体となり、その細胞は独自で分裂していくという、最後は本当にSF小説さながらの展開。

実はこの先も続きがあって、肉体化したラシャーがどうなっていくのか、ローアンは?マイケルは?という疑問は、ここで打ち切られる。読者としては、そのほうが知りたいのに、またさらに延々と大長編を読まなければならないということになるのだ。ここまで読むのも大変だったのに、一番知りたい結末は、またさらに先延ばしだなんて、いい加減にしてくれ!って感じ。

結末を知りたい気持ちは大いにあるのだが、さらに冗長な文章を読まなければ鳴らないかと思うと、うんざりする。ただ、アン・ライスが描くこうした複雑怪奇な世界が好みの人には、どっぷり浸れる物語でもあるだろう。私個人は、ここまでしつこいと、いい加減いやになるが。

2004年10月31日(日)
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