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 恋におちた人魚/アリス・ホフマン

内容(「MARC」データベースより)
親友同士の二人の少女が、閉鎖寸前のビーチ・クラブで見つけたもの。それは迷子の人魚アクアマリンだった。切ない恋に身をこがすアクアマリンのため、少女たちが思いついた計画とは?


おや?これって、シンシア・ライラントの本だっけ?と錯覚してしまうような物語。でも、こういう本に出てくる人魚って、だいたい性格がいいと思うのだけど、この人魚はわがまま。そこが、やっぱりアリス・ホフマンだと思える部分。

基本的に、主人公のクレアとヘイリーの二人の少女も、人魚が恋してしまうレイモンドという男の子も、人魚を見たことがあるというクレアのおじいさんも、皆いい人なのだが、なぜか人魚だけは性格が悪い。しかし、そこは「摩訶不思議な生物」ということで興味を持たれ、誰も泳いでいないプールに忘れ去られずに済んだというわけだが、クレアとヘイリーが、かっこいいレイモンドとのデートを仕組んであげたあたりから、この人魚の性格も変わってくる。

ここには二つの別れがある。実際はもっとたくさんの別れがあるのだが、メインの別れは二つ。フロリダに引っ越してしまうクレアと、ヘイリーの別れ。そして叶わぬ恋の、人魚とレイモンドの別れだ。どちらも胸がキュンとしてしまう、切ない別れだ。

けれども人生には、いろんなところで、いろんな別れがある。そういうことを乗り越えて、大人になっていくんだよ!みたいな。。。でも、どんなに遠く離れていても、貝殻に耳をつければ、わたしの声が聞こえるはず・・・きれいなファンタジーだ。

2004年04月07日(水)
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