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 藍色夏恋 (BOOK PLUS)/易 智言

モンは17歳の高校生。大親友のユエチェンと、毎日を一緒に過ごしてる。将来の姿を夢見あったり、好きなアイドルの話をしたり。二人にとって“恋”は言葉遊びのひとつだったはずなのに――ユエチェンに、好きな人ができた。「彼、チャン・シーハオっていうの」不思議な胸騒ぎ。大好きな親友への、かすかな失望。どうして?それでも親友の恋を実らせるために奔走するモン。そうするうちに“彼”がモンに興味を持ち始め、誤解から二人の距離が近づいてゆく。

「キミ・ト・ツキアイ・タインダ・・・」

インクがなくなるまで“彼”の名を書きつづけるユエチェン。一途な素直さでモンに恋をするシーハオ。そして、17歳の自分の気持ちに葛藤するモン。それぞれの気持ちに素直になれた時、三人は大人への階段を登り始める――。
切なくも懐かしい、青春の記憶が詰められたひと夏の恋の物語。
―(カバーより)


1時間ほどで読み終えた。軽い青春ものという感じだけど、実のところ結構重たいかも。主人公の行く末を考えると、単なる青春ものでは終わらないなと。よくある親友の好きな人を自分が好きになってしまい、恋と友情の間で悩むという話ではなく、自分が好きなのは親友であるという新しい三角関係に悩む話。自分自身の性癖を否定しようと、「私は女の子。だから男の子が好き」と思い込もうとするのだが・・・。

台湾映画のノヴェライゼーションだが、日本に関する記述も多く、「キムタク」、「菜菜子」、「リングの貞子」、「夕張メロン味のキャラメル」、「キティちゃん」・・・などなど、登場人物が中国名でなければ、ほとんど日本の小説かと思うほど。


2003年07月07日(月)
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