ほうじ茶飲話【JOYWOW】
2003年10月15日(水)
好きで好きでたまらない
今、歌舞伎が楽しくて仕方がない。どうしてこんなにも 好きなのか、自分でもわからない。好きでたまらないのだ。 今日は、夏に見逃した中村勘九郎率いる「平成中村座」の 公演を観にでかけた。来ている客をとことん楽しませようと 売店から誘導、解説方法、舞台演出に至るまで、あらゆる 手段を用意し、仕掛けてくる。もしもあなたがまだ、 歌舞伎もこの中村座も経験していないのなら、早起きして 当日チケットを買いに出かけてでも観ることをお薦めする。 これはね、本当にすごい舞台なのだ。
人情話や泣かせの場で泣くことはあたりまえだが、 今回は見せ場や大詰めの大見得を切るあたりで涙が ぼろぼろとこぼれてきてしまった。 見得の思い切りのよさや技術もさることながら、歌舞伎役者の 人力(ひとぢから)にぎゅっと胸を掴まれてしまったのだ。
例えば。モダンバレエは感情を表す踊りだが、その感情は 技法だけ習得しても内面が熟さなければ表現できない。 歌舞伎もきっと同じに違いない。 ルールとしての技法であるのに、誰がやっても同じ というわけにはいかない。人力を伝承するすばらしさ、 確かさ、強さもひっくるめての芸なのだ。
今年はいったいいくつの歌舞伎舞台を観たのだろう。 歌舞伎にめぐりあえたことにとても感謝している。
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