へそおもい

2018年03月27日(火) 畑の師匠

畑の師匠である
お向かいのおばあ88歳と
過ごす1日。

師匠の
家をのぞいたら
いないので

師匠の畑に行くと
にんにくを収穫して
皮むきをしている。

皮むきを手伝い
一緒ににんにくをあらう。

塩がたりないというので
午後から自分の買い物ついでに
塩を買って持っていく。

そのばで
ニンニクをまたあらって
塩をまぶす。

大きな袋を師匠がひろげて
わたしが大きなザルから
ニンニクを袋にいれようとしたら

ニンニクがごろごろあばれて
おばあが塩まみれになってしまった。

あ!
ごめん!

ふたりで
塩まみれで
大笑いしているうちに

おばあが
『泣けてくる』
といいだす。

ばあがなくと
わたしも
なけてくるやん!!

塩まみれで
ふたりで
笑い泣き。

『あんた娘を2人は持て』

わたしもう歳だから
子どもはむずかしいかもよ。

『あんた親のとこにかえれ』

そうね。
顔みに帰らんばね。


ばあは
遠くに住む娘に
帰ってこいとは
ぜったいに言わない。

ばあが
娘のことを
思うように

わたしの親も
おもうところはきっと
あるだろう、、、と

いろいろなことが
時空をこえて
ここで
つながったような
気がした。

師匠のおばあには
出会うべくして
であっているように
思う。

午後は
四角豆の種まきや
草取りや
なんだかんだ
一緒に過ごして
よく笑って

すごく
楽しかった。

畑にいる
ティンダリ(かたつむり)も
容赦なくつぶせるようになった。

師匠は
除草剤も虫除けの薬も
使わないという。

“ヘンテコになる”
という言葉をつかう。

手で草をとり
虫をつぶして
自分の食べるものの
安全を守ること

種をまくのを
カラスが監視していることに
気付くこと

師匠は
自然のことを
よく知っている。

ひょうきんで
変わり者の
キャラクターで
いるが

実は
繊細に物事を感じて
自分で考えて
芯を持って生きている。

学ぶ知恵が
たくさんある。

なるべく
時間をつくって
師匠とすごす時を
ふやしたい。




関西時代の
飲み友だちから電話。

飲みながら
しゃべっているうちに

明日奄美にいってもいい?

といいだし

いいよー!

と答えたら

ちょっと明日の朝起きて
まだこの衝動を
感じられたら
行くわ

と。

おもしろいな。
きっと来る。


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