へそおもい

2017年07月07日(金) せつないのよね

強烈な陽射しの中
家の裏の竹を刈って
七夕飾り。

願い事いっぱい吊り下げる。

昨夜オーブンで水分を飛ばした
セミドライプチトマトも
陽射しの下に干す。

珍しくお向かいさんから
三線と島唄が聴こえるので
行ってみると

大好きな87のおばあの甥っ子が
大阪からきているという。

おばあに向かって
心を込めて歌われる島唄を聴いていたら
涙がとまらなくなる。
歌の力を全身で感じた。
歌は祈りだと思った。

島唄は
もともとは
日常の中で生まれる
祈りのうたなんだと
あらためて
その力を思う。

早めのご飯を食べて
名瀬に映画をみに出発。

20分ほど走ったところで
チケットを忘れたことに気づき
取りに帰る。

30分映画に遅刻が決定するが
遅刻していいこともあるかも、、、
と言い聞かせつつのんびり行くと
アマミノクロウサギに会う。

暑いのか
ぼーっとしているので
車を止めて近づくと
ゆっくり立ち上がって
草むらへ身を隠した。
目がきょろんとしてて
ふかふかでかわいかった。

映画は遅刻したけど
すぐに入りこめた。

奄美を舞台にした
「海辺の生と死」
ゆっくりと時間の流れる
白黒の映画。

満島ひかりの演技が
ひかっていたし
当時の島の風景を
イメージできた。

美しいのだけど
強くて痛くて
なんともやはり
みるのにエネルギーがいる映画。

帰り道に
十三夜の月が
ピンク色の夕暮れの雲の中にいて
恋するみたいな
切ない空だった。

空のいろは
みるみる変わって
暗くなって

月の光が
海に映りはじめて

ああ
わたしは
うつくしい場所に
住んでるなぁ
ありがたいなぁって
しみじみした。

家に帰ると
短冊にお願い事が
ふえてて
うれしかった。


大阪でとってもお世話になった
懐かしい人からメールがあって
なんだか涙がでた。


きょうは
なんというのか
当たり前のように過ぎてゆく
この時間が
もう二度と来ない
お別れの連続であるということの
その切なさが
感じられる
不思議な日だった。

長々かいた。


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はたさとみ [MAIL]

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