へそおもい

2016年07月02日(土) 緑のにおいの雨 … 久しぶりに

奄美に移住して
1年がたった。

まさか、
1年前は、
1年後にこんな場所に
立っていようとは
想像もしていなかった。

そんな場所に立っている。


久しぶりに
実家に帰り
幼馴染にあった。

離婚したこと
今の状況
自分のカタチの
いびつさを
あらためて
なぞるようだった。

まっすぐに
問いかけてくれて
対話を持ってくれて

深い場所の
川の流れに
そおっと足をつけたような
そんな
気配がした。

自分が
自分で思っている以上に
実は
寂しいと感じていたことに
気がついた。


私たちには
子どもがいなかったけれど

ソラネコが
子どものようなもので

その子どもからつながる
仲間たちがたくさんいた。

子どもの
父ちゃん母ちゃんが
別れるとなると
子どもからつながるみなは
寂しい思いをするのだろうな。

うらぎられた気がするのだろうな。

わたしが母ちゃんだとしたら
母ちゃんが
子どもと夫を捨てたような
そんな風に
感じられるのだろうなと
思った。

外からは
そう見えるのかもしれないな。

その他
みんなそれぞれの視点から
いろいろなことを
投影するのだろうな。


実は
かあちゃんも
その家族の形がかわったことが
とても寂しくて
それで
あながぽかんと
あいていること

その穴にかぜが
すうすうと
通っていくことは
わからないように
なっていること

それは
ひっそりと
わからないように
抱えなければいけないのだと
思っていること。


幼馴染の中で
話しているうちに
わたしは

自分の本当の風景を
外に出さないように
していることに
気がついた。

波風立てぬよう
誤解されたまま
傷つけられないよう
守りにはいってる。

内側の風景を
わたしの立場じゃ
表現してはいけないと
感じているよう。

久しぶりに
お腹の真ん中同士で
話ができて
うれしかった。

久しぶりに
安心した。





金沢は
本土の梅雨らしい梅雨。
すこし肌寒い
緑のにおいの雨。

久しぶりに。


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はたさとみ [MAIL]

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