へそおもい

2014年01月13日(月) ちょんすけ先生

ちょんすけ先生が
なくなりました。

まだちょっと
どういうことか
わかりませんが

いつも
あたりまえだった
ちょんすけの
気配が

おうちから
なくなって

胸が
カランカランって
乾いた音がなって
へんなかんじです。


びわの葉っぱを
麻紐でぬって
お花の舟をつくって

ちょんすけの
旅立ちを
祈りました。

舟には
朝畑からとってきた
大好物の小松菜や
いつもの餌やお米

相棒が
仕事帰りに
ひろってきた
どんぐりも
いれました。

いつか
わたしたちが
島に移住しても
島を訪ねてもらえるように

奄美のサンゴも
結わえました。


朝から
もうあかんかもって
わかったので

ずっと
手のひらにのせて
一緒にすごしました。

ちょんすけは
ほとんど
目をとじていたけど

たくさん
おはなしをして
うたもうたいました。

ときどき
目をあけて
こちらの声を
きいてるよって
いってくれていました。

ちょんすけのイラストも
たくさんかきました。


ちょんすけは
最後まで神高い鳥(親ばか)で
わたしと相棒が
二人揃っている絶妙な
タイミングを狙って
なくなりました。

あと2分おそかったら
わたしたちふたりで
みとれなかった。

それをわかってて
わたしたちふたりのそろっている
ぎりぎりを
えらんだみたいでした。


ちょんすけは
10歳と4カ月でした。

文鳥の平均寿命は7−8歳と
きいていたので
随分なご長老でした。

1年ほど前から

足がわるくなって
居眠りも多く
ねぼけたりするようになって。

すこしずつ
おわかれも
近いなあって
おもっていました。

すこしずつ
すこしずつ
できることが少なくなっていって
アイリングやくちばしの色が
うすくなっていって

エネルギーが
もれていっているみたいでした。


昨夜は
ちいさなお通夜をしました。

ちょんすけが
わが家にやってきた10年前からの話を
たくさんしました。

ちょんすけと
夢であう約束を
していたので

ぐっすり
眠るつもりだったけど
ろうそくが消えたら
目がさめてしまって

ろうそくの火を絶やさず
朝をむかえる
ことができました。

うとうとした時に
部屋の
籠の下のところに
ちょんすけが
とまってこっちをみているような
気がしました。


今朝は
朝陽がきらきら澄んでて
空がすかっと深い青で

ちょんすけも
視界良好で
きもちよく
とべそうな
空でした。

年をとってから
寒さによわくなって
外にだせなかったので

朝陽を
たっぷり
あびてもらって
きもちよさそうでした。

ちょんすけ
ほんとに
きれいでした。

1年ほど前に
つくっていた
ちょんすけへの
ありがとうのうたを
相棒にギターであわせてもらって
ちょんすけに
ささげました。


1月末で引っ越しなので
新しいおうちまでの
道順を
はなしてきかせながら
新しいおうちに
つれていって

ちょんすけのお墓を
つくりました。

わたしは
自分が土葬が
きもちよさそうでいいなあって
おもっているので

よかった。


もう
随分前から
覚悟がきまってて
わかっていたことなのに

こんなに
ちいさな
手のひらにのるくらいの
イキモノなのに

随分と
わたしの中では
おおきかったんやなあって
あらためて
じわじわと

わかってきました。



年末に
知り合った方のご縁で
ちょんすけについての
ほんとに小さな文章を
書く機会があって

かいておいて
よかったなあって
思いました。

ちょんすけ先生とは
これまでの
カラダ同士で
存在しあう関係は
おわるけど

また
ちがうカタチの
関係になったのだな
っておもいます。

まだ
なれていないけど

なくなった
おばあちゃんみたいに
すこしずつ
近くに感じられるように
なるのだと
おもいます。


ちょんすけ
ありがとう。


また
あおうね。




ほんとに
ちょんすけ先生
きれいね。


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はたさとみ [MAIL]

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