川が流れている。
細くて 急な 川。
緑がかった水の色。
触ったら痛そうなほど 強い流れ。
この 流れに どうやって のっていったら よいのだろう?
ぼくは 川のほとりで 戸惑っている。
川は 手招きをする。
ほらほら この流れに のりなさい。
…でも
どうやって のっていったら よいのだろう。
身体ひとつで?
筏をつくって?
ぼくは これから なにを すると よいのだろうか。
雲の切れ間から 光がさす。
なんて きれいなんだろう?
とうとつに うんこが したくなった。
うんこをするために すこし影になった岩のうしろに かくれる。
うんこは 腸の中から
ぎゅーっと 目をつぶって でてくる。
顔をだしたとたんに 呼吸が楽になるみたいだ。
ぷはーっと 呼吸をしている。
ぼくは うんこになりたいと おもった。
そうだ うんこに なろう!
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