晴れたり 曇ったり
めぐみ



 新宮→横浜→高崎

船が走り出して4時間位経った頃だったろうか船内放送が流れた。
急患が出た。危篤状態ではなさそうだが横浜港まで放置するのは危険らしい。
船は再び新宮港へ引き返すこととなった。
エンジン音がけたたましくなり、揺れも激しくなった。
デッキを真直ぐ歩くことなどできない。まるで酔っ払いの様。
一体どうしたと言うのだろう?家族の者はさぞかし心配だったろう。

夜中、小さな船がふじ丸の脇にぴったりとついた。
4人がかりで患者を移す。船内の医者とスタッフが同行した。無事を祈る。
やじうまは数名デッキから様子を伺いひそひそと何やら話している。
「あの方、車椅子に乗ってた人かしら?」
祖父の噂をしていた。隣で聞いていたおばは
「『違いますよ』と言ってやろうかと思ったわ!」
と朝食時に話していた。
きっと元気に御飯をほうばる祖父の姿を見て噂をしていた人はきっと
「あら、元気じゃない!!」
と思っていたに違いない。
ハイ♪祖父は胃は大変丈夫です!!

朝食を食べ終わってからもエンジンはフル回転だった様に思われる。
立ってはいられない。おっとっと!となることしばしば。
「母〜♪酔い止めもらってきて〜!!」
それから、頭がぼさぼさになるまで寝てしまった。
ビンゴゲームにも参加せず、寝続けた。そして昼食。
まさに喰っちゃ寝喰っちゃ寝である。
最後のランチはビュフェスタイルであった。

玉子と若布の中華風スープ
ノルウェー産スモークサーモンの飾り盛り
揚豆腐と海老の炒めもの
シーフードと野菜の串フライ
牛肉のたたき
トンポーロ
アスパラガスのグラタン
ビーフカレー&ライス
鰻重、葱とろ丼
椀子蕎麦
ミックスサンドイッチ
胡瓜の中華サラダ、トマトのサラダ
フルーツコーナー
デザート盛り合わせ
白玉善哉
アイスクリーム各種
烏龍茶、マンゴジュース
コーヒー、日本茶



眠りながら食べた。湾内に入った頃揺れも静かになり、
慌てて帰りの支度を始める。2泊3日なんてアッと言う間だ。
おば1人が電車で帰る事になり申し訳なかった。
でも、後ろ4人はきついもんねぇ。
帰り道は全然混んでおらずスムーズに群馬に>>>


2001年09月16日(日)
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