ぐるぐる回ってバターに

 錯覚でもいい、なんてうそだ。
 本音をいえば、浮世を忘れ、背中を預けて、でろでろに弛緩していたい。溶解したい。
 ただ、わたしはそれを望むに値しない女だ。背中を預けるひとの優しさに値しない。卑屈ではなく、ほんとうにそう思う。


 だれがなんと言っても、やさしいことばをくれても、そんなことないと言ってくれても、
 わたし自身がそう思えない。


 ぐるぐる回ってバターになりたい。
 ひとりでできる方法でしょね。
2007年08月09日(木)

メイテイノテイ / チドリアシ

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