空色の明日
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2020年02月23日(日) 一人暮らしと弟

一人暮らし10日目。
もう慣れてきた。
慣れてきたらものすごく好き勝手な時間に
好き勝手に起きたり寝たり。

帰ったらすぐ誰も待つことなく晩御飯をすぐ食べて
お風呂も順番待ちすることなくすぐ入って
そしたら9時ぐらいにはもうみんな終わってしまって
家は寒いのでそのままお布団に入って
うだうだと音楽聞いたりスマホ見たり本読んだり
そうしてると必ず途中で寝てしまって
気付いたら灯りつけっぱなしで夜中の1時とかで
そこからまた消して寝たり。
そして朝は7時くらいまで寝てられるのに
いつもの時間に起きてしまったりして。

今までは職場で1日一人でも帰ったら喋る相手がいたけど
今は本当に何日もずっと一人なので
なんだか人と喋るのが苦手になってる。
仕事の電話はものすごい量を受けてるのに。
こちらから話しかけるということが極端に億劫になる。

あぁ、一人暮らしだな
っと思う。

気楽ではあるけれどやはり私は一人暮らしに向いていない。
絶対に寂しさに負けてしまう自信がある。
期限付きの一人暮らしぐらいがちょうどいいのだろう。



「仕事でいろいろ呼び出されたくない」という理由で
恐ろしいほどかたくなにガラケーから変えなかった弟が
最近ついにスマホにしたのですが(家族全員すでに変えてるのに)
さっき奴から
「今ラジオでナニワサリバンショーやってるで」って
LINEが来たのだが、そこからお互いに家で聞きながらずっとLINEしてる。
今までずっとショートメールで2行以上やりとりしたことなかった
そんな奴とも、うかれこれ1時間以上ずっと。
ガンガン画像とかスタンプとか送ってくる。
こんな奴だったっけ?
彼は時々音楽のスイッチが入るとこういうことになる。

たぶん共有する相手が私くらいしかいないのだろう。

そりゃもう生まれた時から同じ音楽をずっと共有してきたからな。
私も影響を与えたし彼も影響を与えてくれた。

例えば私の音楽好きの部分を恋人や夫と共有しようとは
全然思わないのである。
それはもう長い歴史があってもう誰とも共有できるとも思えなくて
もちろんそれは弟とも趣味が違う部分もあるのだけど
一番多くの部分で共有できるのが奴だけだから
その役割は奴以外に求める必要もないと思ったからだと思う。

だからミュージシャン以外の人と付き合うときに
必ず「君の音楽の趣味はわかってあげられないけどいいの?」と
聞かれたものだが「そんなことは求めてない」と
毎度毎度答えてきた私である。

それもこれもきっと奴がいたからかもしれない。
ここ数年、年に1〜2度奴からLIVEのお誘いがある。
「今度○○が来るけど行かへんか?」と。
若い時には絶対一緒に行くことなんてなかったのに。

この歳になって姉弟でLIVE行くとかありがたい話だ。

3連休の真ん中に病院にお見舞い行ったりして
結局何もすることないなぁって家でぼんやりしていた夜だけど
弟居てよかったと思った、そんな夜。


安藤みかげ