空色の明日
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2020年01月19日(日) 素敵な夜に

新年が明けたら決算棚卸の一週間から始まって
連休があって、そしたら1月17日という流れ。

連休はまた愛知へ猿三昧の旅に出て
いろんな人に良くしてもらってとても幸せな旅でした。

そして1月17日の朝はいつもより早起きしてテレビ。

もう25年経つけど、映像は古くなってるけど
気持ちはすぐにあの日々に戻る。
1年で1日だけちゃんと泣いていい日と決めている。

それでも仕事があるからそのまま1日が過ぎて
翌日の18日のことです。

ここ数年好きで時々ライブに行っている
浜田真理子さんが18日に神戸でライブをすると、
そしてゲストミュージシャンが友達の村治進くん。

村治君とは震災の数年前に一緒に音楽をしていた時期があって
その後、私はもうやめてしまったけれど
彼はずっとミュージシャンとしてがんばっていて今もいい友達。
今回のこの私の中の豪華な夢の組み合わせライブを
ずっと楽しみにしていました。

日も日だけに神戸の街ではまだ震災イベントをやっていて
昔の街並み模型を観ながらそのころの話をヒアリングするなど
いろんな催しが行われていましたが、一夜明けた東遊園地は
何事もなかったのように普段の顔をしていました。

実は真理子さんの歌う「街の灯り」が大好きで
あれを聴くと、震災後真っ暗だった町に
少しづつそれぞれに灯したあかりがだんだん増えていく様子を
思い出して涙が止まらなくなるのですが
アンコールの最後の最後にその曲をやってくださいました。

しかもその上に村治君のあったかいスチールパンの音。
あの頃、彼も被災地ど真ん中で避難生活を送っていました。
お互いに「生きてた!よかった!」って再会したのを思い出しました。

号泣しすぎて終わってから「号泣してるし」と
真理子さんが優しく笑いながらしっかりと握手してくださいました。
Marinoさんも「つられそうになったぁ」とかわいく笑ってくださいました。
あぁ、なんて幸せな夜だったんだろう。

あの頃、毎日こわばった顔で歩いていた私たちを
名前も知らないたくさんの人たちが優しく応援してくれた
あの時の気持ちと同じ優しい時間でした。
真理子さん、Marinoさん、そしてむらっちゃん
本当に素敵な夜をありがとうございました。


安藤みかげ