空色の明日
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2019年04月21日(日) 退院

退院しました。

腹腔鏡手術ってすごい。
前回はざっくり首周りを半分くらい切ったので
傷が治るのに何か月もかかりましたけど
今回は退院前に先生が穴を縫ったところに
セロテープみたいなテープを貼っておしまい。
「シャワーあびて剥がれたらそれでいいですよー」だって。

実際傷の痛みは毎日毎日小さくなっていくし
退院前の2日くらいは何にもすることがなくて
することが

・検温
・血圧測定
・1日1回傷口を助産師さんに見せる
・三食のごはんを食べる
・排泄する
・睡眠

これだけしかない。

睡眠が消灯時間の8時間としてあとの16時間を
今までどうやって過ごしていたかわからないくらい
たくさんのことをしていたはずなのに
やることがなければないで、本を読んだり
スマホって便利なものもあるし
テレビも朝ドラぐらいしか見なかったし
それでも時間は過ぎるものだな。

っていうか逆に今までよく16時間で
仕事とか家事とかやってたよね。
私偉いよねと思う。

けど担当してくれる助産師さんの中には
子供が2歳って言ってるのに夜勤してるし
働き方の価値観って本当に人それぞれで
それがその人の生き方に直結してるわけで
特に女性は外での働き方の多様性が
男性よりも個人差がすごいので
どういうふうに働くのが自分の中で普通かとかっていう
考え方によって生き方が変わってくるなぁと
ベッドに座ってしみじみ考えていました。

例えば親を見てとか、
例えばお金が欲しくてとか
働く理由も様々だけど
思えば私の夫や元夫は二人とも商売人の子だったから
働かないという考えは全くなくて
働く=生きる の=の部分の意識がとても強いので
当然母も働くので私に家にいてくれなどとは
口が裂けても言ってくれない人たちだ。

その点、私の母は必要に迫られて働くけど
頑張れない性格なのでほどほどしか働かないし
それが私の中では普通になっているので
私がこんなにいつまでも働いているのは
子供がいなくて何もしない罪悪感からきている。

おまけにこうしょっちゅう入院したりするのだから
体だって昔から丈夫ではない。

働くって何なんだろ。
とか思いながら退院し、いつから仕事行くかなと
考えているところですが
とりあえずまだゆるゆるのウェストのズボンしか
履けない状態なので
「ズボンがはけるようになったら仕事行く」と
心に言い聞かせております。



安藤みかげ