空色の明日
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2019年02月17日(日) 冬のレストラン

ひさしぶりに美味しいものの話を。

篠山の山奥に古民家を使ったフレンチレストランがある。

シェフのキャリアをみると私がいいなと思っていた
レストランばかりで美味しいだろうと予想はするが
なんせ山のレストラン。
山暮らしの私たちにとってはどうしても
海の幸を求めてしまうところがあって
今まであまり興味を持っていなかったが
食の好みをわかりあっている友達夫婦が
「絶対行くべき」というので
この真冬ならさすがに予約もとれるだろうと
旦那さんの誕生日(我が家は夫婦二人とも2月生まれ)
にかこつけて行ってみました。

いろんな野菜を本当にたくさん。
そこは想定内でした。
けれどやはり評判のシェフのソースのセンスは圧巻。
完璧な計算式で引き算したところに別の物を持ってきて
二乗にしてしまう恐るべき舌の才能。

そのロケーションにぴったりの土の香りがする
とても温かい冬料理たちに久しぶりに感動しました。
食材はもはやあまり驚くことはないけれど
こういうテクニックにはまだまだ驚かされ感動させられるんだな。
シェフの仕事を食べさせてもらうレストランでした。

イノシシの煮込みにはごぼうや里芋やカブを合わせてあって
あぁ、やっぱりフレンチになっても根菜が合うなぁと言ったら
「イノシシが好きなものはやっぱり合います」と。
あの言葉、たぶん一生忘れない。
その体を作っているものと合わないわけないもの。

久しぶりに楽しい食事でした。


安藤みかげ