空色の明日
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2018年11月18日(日) ボヘミアン・ラプソディー

日経新聞の夕刊に週一度掲載されている映画評。
ここで星5つはなかなか付かないのですが
「ボヘミアン・ラプソディー」が5つ星。

クイーンが活動していた頃の私は
真逆のテクノのひんやりした音楽を聴いていたので
正直全然スルーしていたのですが
Twitterでの私のインフルエンサーたちが
口をそろえて「よかった」と言っていて
それも音楽ジャンルが全然違う人もそう言っていたので
これはいっちょ観とくか・・・と
軽い気持ちで映画館に行きました。

退屈するかな、音が大きくてしんどくなるかなと
いろいろ不安な部分もあったのですが
始まってみるとすぐに退屈どころかすぐに引き込まれました。
1枚もアルバム持ってないのになぜか知っている曲が9割近く。
クイーンってすごいな。
こんなに聞き流してる私の中にもしっかり刷り込まれてる。

ストーリーはありがちな
バンドマンの物語だしそこに思い入れもないのに
音楽のシーンになると鳥肌が立って
涙が出てきて心が震える。
止めようとしても止められないくらい
こみあげてくるものが凄まじくて
自分でもびっくりしてしまった。
あぁ、音楽に感動するってこういうことなんだ。

比較的新しい劇場だったので音もよくて
ドルビーサウンドフル活用なのか
盛り上がるところは最大音量だし左右に音を振ったり
細かい音技が使われていて本当にライブ会場にいるみたい。

下手するとライブで退屈になって居眠りしたりする私なのに
ファンでもない人のライブでこれだけ感動するって・・・
やっぱりクイーンってすごいんだ。
音楽って人を動かすんだってあらためて気づかされた。


あ、でもね、これ本当にファンの人だったら
「フレディはあんなに出っ歯じゃないわよ」とか
いろいろ思うところがあると思うのね。
私だってきっとこれが「忌野清志郎ストーリー」だったら
こんなに素直に音楽に感動できないと思うの。
「あんなんじゃない」って比較しちゃう。
比較しないから素直に観られたんだと思う。

高校生の頃テレビで見た「ライブエイド」。
テレビからは伝わってこなかったものが
映画館で、今の音楽技術を結集させて作られたから
今になってやっと肌で感じられました。

これは絶対テレビで見ちゃダメなやつ!
映画館でないと!
映画関係の人じゃないけど
「ぜひ劇場で!」とこれに関しては言いたいです。

ファンじゃなくても曲を知らなくても
音楽が好きな人なら絶対に心がはじけるくらい揺さぶられます。

今予告を見てもまた鳥肌が立って泣ける。
この映画はヒットする気がする。


安藤みかげ