空色の明日
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2017年06月24日(土) プッチーニ

2007年「セクシーボイスアンドロボ」というドラマがあった。
大好きな木皿泉と河野英裕Pの組み合わせ作品のなかで
時事ネタがらみで放送が差し替えられたり
脚本が止まったり作っていた人達には、呪いのような作品だったと思う。

それでも私の中でものすごく頭から離れずに
ずっと心に残っていたのが、中でも「プッチーニ」という回。

どんな仕事もそうだけどドラマもいろんな人の組合せで
奇跡のようにものすごい作品ができるときがあるのだと思う。
見ている私からすればこの「プッチーニ前後編」の2回は
まさにその奇跡の回だと思う。

どうしてもDVDが欲しかったがもう遅かった。販売が終了。
なんとかもう一度みたくて日テレオンデマンドで全巻買いして
この1ヶ月見続けた。
見続けて「三日坊主」とか「ZI」とか「ロボ」とか
好きな回があったけどやっぱり圧倒的に好きなのは「プッチーニ」だ。

出てる人もみんな好きだし、ストーリーも好きだし、セリフも好きだ。
何よりも夕焼けの苦しい感じが。
夕焼けは悲しく苦しい。
だけど二人なら何でもできる。
それが今二人になってようやくわかる。
木皿泉の妻鹿さんがとっても大変な時期にこのセリフを作ったのもわかる。

木皿泉と河野Pの作品が見る年齢によって
捉え方が変わって、ますます好きになるという意味がわかった。
10年前と10年後。
捉え方は変わったけど、ますます好きになった。
できれば、また10年後にも見たい。

この回は特別に全キャストが輝いて見える。
松山くんもこの回から大好きになって
このあとすぐ「人のセックスを笑うな」も見に行って
DVDも買ってしまった。
あの頼りなさ加減がよかった。
ロボがなかったらあの作品には出会わなかったかも。
っで、それを覆すほどの衝撃的に素晴らしかった「銭ゲバ」。
あれがなかったら大河はなかっただろうな。
「銭ゲバ」は松山くんと木南晴夏ちゃんがすごくよかった。
毎回、心がボロボロになるくらい見ていて苦しいのに見てしまった。
ドラマをあまり見ないうちの旦那さんも毎回放送時間にテレビの前に座ってた。
あのエンディングテーマもすごくよかった。
だけど、なぜか不思議なのだけど、私の中でだけ
他のドラマのエンディング曲だった椎名林檎の
「ありあまる富」が私の中の銭ゲバのエンディング曲に
すり替わってしまっている。
何度上書きしてもまたすり替わる。
きっとあの曲を聞くと「銭ゲバ」というドラマを思い出してしまうのだ。
あの曲のイメージに合うドラマは「銭ゲバ」なのだ。
それだけあのドラマがインパクトがあって心に刻まれてるということだ。

あぁ、すっかり「銭ゲバ」の話になってしまった。

「プッチーニ」である。

「プッチーニ」は小林聡美さんを抜いては語れない。
あの人の存在はマックスロボだ。
強靭で強大だ。
もちろん「すいか」メンバーが揃ったという感動もはずせないが
あの小林さんのマックスロボ救出シーンと
居眠りしながらしゃべるシーン、後編の罪作りな数々のシーンは
私の中の小林聡美名シーン第1位である。

あぁ、なぜもっと早く手元に残さなかったのだろう。
10年たってもやっぱり見たいのです。

せめてここに「プッチーニ」への熱い思いを残しておきます。


あぁ、それと、ともさかりえちゃんが「プッチーニ」といいながら
プチプチを潰すシーンなのですが
ニのところでプチっとやりますね。
あれ、関西人だときっとプでプチっとやると思うんです。
リズム打ちでいうところの表打ちです。
ニは裏打ちです。
東京は裏打ちが似合います。
でもきっと木皿さんはプで潰してたんじゃないかと
関西人の私は思います。
もし神戸のどこかで妻鹿さんに会えたら聞いてみたいのは
ただ一つ、このことです。


安藤みかげ